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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2005年12月08日09時10分掲載
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俳優トラボルタさんが大フィーバー、W杯豪選手を旅客機で独へ
オーストラリア・イレブンがこのほど、サッカーの2006年ワールドカップ(W杯)出場を決めた。この快挙にオーストラリア国民にも劣らず、歓喜、感激した人物がいる。米ハリウッド俳優ジョン・トラボルタさん(51)だ。米国人ながら、大のオーストラリアファンである。シドニーで行われた南米ウルグアイとのW杯プレーオフ第2戦にも自ら駆けつけ、同イレブンの勝利を見届けた。狂喜する選手たちを前に「君たちを自分が操縦するジェット旅客機でドイツへ運ぶ」と“宣言”。勝利の感動を倍増させたという。(ベリタ通信=都葉郁夫)
11月16日、シドニー五輪大会(2000年)のメーン会場となった競技場は、約9万人の大観衆で埋め尽くされた。その中で、「サッカールーズ」の愛称を持つオーストラリアチームにひときわ大きな声援を送っていたのがトラボルタさん。
1977年に公開され、世界中にディスコブームの火をつけた映画「サタデー・ナイト・フィーバー」で一躍、世界的な人気俳優となったトラボルタさんは、航空機操縦マニアとしても有名で、その縁もあり、現在はオーストラリア・カンタス航空のアンバサダー役を務めるなど、同国では“準オーストラリア人”扱いされているほど。
そのトラボルタさんの声援、激励が通じたのか、「サッカールーズ」は2002年W杯で韓国をベスト4に導いたフーン・ヒディング監督の指揮下、強豪ウルグアイを相手に素晴らしいプレーを展開。最後はスリル満点のペナルティーキック戦を4−2で制し、1974年以来、実に32年ぶり、2回目のW杯出場を決めた。
前回出場も当時の西ドイツ大会とあり、その奇遇さにヒディング監督、イレブン、オーストラリア国民、さらにトラボルタさんも驚きと感激に包まれた。
▽自家用飛行機で
地元の大衆紙デーリー・テレグラフ(電子版)によると、そこで飛び出したのが「自家用ジェット機でのドイツ入り」宣言だった。祝賀会でW杯出場の喜びを体全体で表していた「サッカールーズ」を前に、「オーストラリアのためにできることをしたい」、と切り出したトラボルタさんの口から出たのが、だれもが予想さえもしなかったこの宣言。
これにはW杯出場に向け「サッカールーズ」を引っ張り、奮闘してきたキャプテン、マーク・ビドゥカ選手(30)、ストライカーのハリー・キューウェル選手(27)らも大感激。
同国サッカー関係者によると、トラボルタさんはジェット旅客機ボーイング707を所有し、自らも操縦するほどのベテラン・パイロット。同関係者は「トラボルタさんは真剣な表情で“宣言”を口にしていた。自家用ジェット機よるサッカールーズのドイツ入りは正夢になりそう」と証言している。
オーストラリア代表選手の多くは現在、ヨーロッパのリーグで活躍しているが、W杯直前の来年5月にはホームでの壮行試合が計画されているという。トラボルタさんの“宣言”が実現する場合、選手たちは同試合を終えた後、トラボルタさん操縦の飛行機に乗り込み、勇躍、決戦の地ドイツへの途に就くことになる。
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