・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・アジア
・国際
・イスラエル/パレスチナ
・入管
・地域
・文化
・欧州
・農と食
・人権/反差別/司法
・市民活動
・検証・メディア
・核・原子力
・環境
・難民
・中東
・中国
・コラム
提携・契約メディア
・AIニュース


・司法
・マニラ新聞

・TUP速報



・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus

・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2025年03月30日
・2025年03月29日
・2025年03月28日
・2025年03月27日
・2025年03月26日
・2025年03月23日
・2025年03月22日
・2025年03月21日
・2025年03月19日
・2025年03月18日
|
|
2006年02月05日18時34分掲載
無料記事
印刷用
“人食いバクテリア”で両手足の切断手術 若妻が「なぜ」と反論
米フロリダ州オーランドで、子どもを出産し、その後も入院していた女性が、病院で両手、両足を切断されるという、とんでもない悲劇に見舞われた。病院側の説明は、女性が、“人食いバクテリア”に感染したため、命を助けるために緊急手術を行なったと説明している。しかし、女性は麻酔から目を覚ましたら、手足がなくなっていることに驚愕したという。彼女は、生まれた子どもをあやすことも、抱くこともできないと嘆いている。(ベリタ通信=エレナ吉村)
この女性は、ヒスパニック(中南米系)のクローディア・メヒアさん(24)。今月米国のテレビなどに取り上げられ、反響が広がった。現在移動には車椅子を使っている。
各種報道を総合すると、メヒアさんは2005年4月28日、オーランドの病院に入院し、その後健康な男の子を産んだ。しかし、その後病院側の説明では、“人食いバクテリア”に感染し、病状が急速に進行。このため医師団は、入院から12日目に手術を行い、両手足を切断した。
“人食いバクテリア”は、劇症型の連鎖球菌のことで、短時間で皮膚などを壊死させる。生の海産物を摂取した場合などに、感染するケースが目立つ。病状の進行が早いので、医者は迅速な治療が要求されているという。
病院の診療記録によると、入院中だったメヒアさんはショック状態に陥り、組織の壊死が進行、また肝臓機能も低下した。病院側は、この段階で、オーランドにある別の医療センターに搬送、手術をしたことになっている。
メヒアさんは、夫とともにテレビのインタビューに応じ事情を説明しているが、病院側の説明とは若干内容が食い違っている。
メヒアさんの話では、男の子を出産後、合併症のため入院を継続。その後入院から12日目に別の医療センターに移され、手術を受けた結果、両手足を失った。メヒアさんら二人は、なぜ“人食いバクテリア”に感染したのか、知らされていなかったようだ。
「なぜ、こんなことが起きたかの知りたい。赤ん坊の世話をしたくとも、抱くこともできない。大変な苦痛だ」と時折、声を詰まらせた。
夫妻には7歳の子どもがいるが、その子どもは、メヒアさんに対し、毎日のように「なぜドクターは、そんなことをしたのか」と、たびたび質問するという。
ヒスパニックの健康問題に関して支援活動を行っている非営利組織「コンセホ・デ・ラティノ・ユニドス」(米カリフォルニア州ロサンゼルス)は今月、メヒアさんに対する病院側の処置に問題がなかったかどうかについて、独自の調査を開始することを決めた。
コンセホ側は、メヒアさんの弁護士に送った書簡の中で、「われわれは、多くの人々と同じように、メヒアさんのケースに驚いている。ヒスパニックの地域社会は、完全な回答を求める資格があると思う」と述べている。
コンセホ側は、病院に対し、メヒアさんの医療記録の開示を要求したが、病院側は、記録はすべてメヒアさんの弁護士に渡してあると回答したという。同弁護士は、コンセホ側に医療記録を渡すかどうか検討するとしている。
今のところ、“人食いバクテリア”に感染しているといつの時点で診断されたのかなど、詳しい状況はわかっていない。
|
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|





|