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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年02月18日05時57分掲載
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20年かかって手紙が届いた! マレーシアで話題に
【クアラルンプール18日=和田等】電子メールを使えば、数秒のうちに相手にメッセージを伝えられるこの時代に、マレーシアのペラ州イポーで投函された手紙が20年後にセランゴール州ペタリンジャヤの宛先に届くという珍しい出来事が最近あり、地元で話題を呼んでいる。
地元華字紙によれば、この珍事の主役は、かつてペタリンジャヤに住んでいたウォン・ジュンヤオさん(35)と近所の遊び友だちだったタン・グアンシェンさん(35)。
ウォンさん一家は、ウォンさんが8歳の時にイポーに引っ越した。その後ウォンさんは、15歳、中学2年生だった1986年8月12日にペタリンジャヤのタンさんに手紙を出した。だが、その手紙はその時にはタンさんの元には届いていなかった。
今なおイポーに住んでいるウォンさんと、タンさんとのつきあいはずっと続いていたが、忙しくてあまり会えなくなり、最近では5年前に会ったきりとか。
そんな中、今年1月中旬にペタリンジャヤにあるタンさんの実家に黄ばんだ古い手紙が届いた。中を開いて見たところ、日付が「1986年8月12日」となっている。
タンさんの両親がそんなばかなと思いながら、差出人名をみると、ウォン・ジュンヤオと書かれている。両親はすぐに差出人が誰なのか思い当たったので、ともあれ、現在はシンガポールで働いている息子に届けた。
手紙の内容は、8月17日にウォンさんの父親の誕生パーティーがあるからイポーに来ないかというものだった。
ウォンさんは手紙を書くのが大好きだった少年で、「何通もヤツに出したよ。そのうちの1通が届いていなかったってわけ。でも変な話だよね、20年後に届くなんて。20年の間、この手紙はいったいどこにあったのかな」と感慨深げに語っている。
タンさんも「奇々怪々。こんなこともあるんだね。何か、不思議な気分。いったいお前はどこを旅していたのか、と手紙にききたいよ」とコメント。かつて15歳だった紅顔の美少年の2人は、今や35歳の立派な中年男性になっているが、古ぼけて黄ばんでしまった封筒が物語る20年の月日に互いに思いをはせたようだ。
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