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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年02月28日09時58分掲載
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キレたバス運転手、女性客の髪をつかみ追い出す 停留所の通過めぐり口論
路線バスの運転手も「キレる」ことがあるようだ。米南東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで今月、路線バスの所定の停車所を止まらずに運行した運転手と、下車する予定だった女性客が口論となる騒ぎがあった。その際、怒った運転手が、女性客に力ずくで外に“排除”した。このため乗客は肩に負傷を負い、病院に運ばれる事態になった。(ベリタ通信=エレナ吉村)
騒ぎが起きたのは、今月8日午前11時半過ぎ。路線バスのマリオ・エドニー運転手(53)はサウスフィラデルフィアを通過していたが、所定の停車所に止まらなかった。
このため、その停車所で下車する予定だった女性が、なぜ止まらないのかと大声で叫び始めた。目撃者の話では、抗議はかなり激しい調子のものだったという。
運転手は、次の停車所でバスを停めた後、叫び続けている女性客の所に向かって行き、そこで口論が始った。この段階で口論が収まれば、問題はなかったが、双方の議論はエスカレート。頭に血が上った運転手は、突然女性をつかみ、激しく女性の体を揺すぶった。
その後の運転手の行動は、かなり常軌を逸したものになった。運転手は女性の髪をつかみ、彼女の頭を車内の支柱に打ちつけた。さらにバスのドアを開け、バスから女性を外に追い出した。
この際、女性は肩に負傷を負い、病院に搬送された。女性の氏名は明らかにされていないが、女性は手術を受ける可能性もあるという。
▽運転手は「地域で愛されていた」と弁護
運転手は、女性を追い出した後、バスの運転を続けていたが、間もなく警察に逮捕された。所定のバス停に停まらなかったことについては、迂回路を走っていたため停車できなかったと弁明している。警察は今のところ、運転手がこの事実を女性客に説明しようとしたのかは、不明だとしている。
また運転手がなぜ“切れた”のかも、わかっていない。交通混雑などの影響で、運転手の神経が苛立っていたことも考えられる。
バス交通当局では、なぜこうした暴力事件が起きたのかについて内部調査に乗り出した。運転手が暴力を振るったことが確認されれば、厳しい処分を科す方針。調査次第では、解雇されることもあり得るとしているが、同交通当局では、現段階では、運転手が一方的に暴行を働いたとは断定できていないと話している。一方、運転手の勤務を当面停止させることを決定した。
警察に拘束された運転手は間もなく、2000ドル(約23万円)を支払って保釈されたが、運転手は、暴行や脅迫行為などの罪に問われることになる。
バスの車内で乗客とトラブルが起きた場合、管制室に連絡し、指示を仰ぐのが原則になっているが、今回、運転手は、こうした手順を怠った可能性がある。
しかし、運転手の弁護士ジェッド・メルニック氏は「(彼に)対する言いがかりは言語道断だ」と述べるとともに、「彼は親切であり、善良な人物だ。家族や地域社会からも愛されている」と反論している。
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