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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年03月07日01時21分掲載
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ヒラリー議員が冷淡との評価に反発 米大統領顧問を逆批判
2008年に実施される米大統領選候補の本命の1人とされるヒラリー・クリントン上院議員(民主党、ニューヨーク州選出)が、ブッシュ米大統領(共和党)の選挙参謀とも“ブッシュの頭脳”とも呼ばれるカール・ローブ大統領上級顧問に対し、痛烈な皮肉を送った。ローブ氏は最近、ホワイトハウス詰めの記者が執筆した新刊本の中で、「ヒラリー議員は(大統領としては)温かさに欠ける」と発言した。これに対し、ヒラリー議員は余計なお世話とばかりに早速応酬。ローブ氏は人のことがよほど気になるようだと反撃した。(ベリタ通信=江口惇)
各種報道を総合すると、この新刊本は、米紙ワシントン・タイムズのビル・サモン記者が執筆した「ストラティジー(戦略)」(仮訳)。ローブ氏とブッシュ大統領が記者のインタビューに応じ、ヒラリー評を開陳している。
ローブ氏は、ヒラリー議員は数多くの選挙戦に参加してきた経験者であり「足元がしっかりしている」とまずはプラスの評価をした。またヒラリー議員が06年の上院中間選挙を控えているため、08年の大統領選に出馬するかどうかに関し明言を避けていることについても言及し、出馬はまず間違いないと述べた。
しかし、選挙上手が必ずしも大統領に向いているわけではないとの認識を披露。その上で、ヒラリー議員の弱点は、温かさの欠如やリベラルな個人的哲学だと言い切り、これが次期大統領選挙で勝利する障害になるだろうと予測した。つまり柔軟性のない、頑迷な印象が不利に働くだろうとの分析だ。
共和党全国委員長も最近、テレビの報道番組で、ヒラリー議員の資質について「怒りっぽい」と評価。選挙民は、こうした人物が大統領になるのを好まないと発言している。
一方、ブッシュ大統領は「彼女は恐るべき候補者になる。頭のいい人で経験豊富だ」と指摘。ヒラリー議員がクリントン元大統領のファースト・レディーとして身近な立場から大統領選挙や予備選挙を見てきたことは、同議員によって有利に働くだろうと述べた。
また大統領は、ヒラリー議員の対立候補として、実弟でフロリダ州知事のジェブ・ブッシュ氏や、ライス国務長官が共和党候補になる可能性を示唆したが、両人とも今のところ、出馬を否定している。
ローブ発言に対し、ヒラリー議員は今月末、「ローブ氏は、人のことで思い悩んでいる」と反撃。他人の政治的将来について心配する必要はないとの認識を示した。その上で、ローブ氏の狙いは、難題を抱える共和党に対する批判の目をそらすためだと強調した。
ブッシュ一族は最近、クリントン元大統領と親交を深めている。これは父親のブッシュ元大統領が、インドネシアの地震・津波被害の救援活動を通じ、クリントン元大統領と馬が合った結果だ。しかし、ブッシュ大統領はヒラリー議員の背後にいるクリントン氏については発言していない。
一部のメディアは、仮にヒラリー議員が誕生すれば、米国政治史上でも珍しい「クリントン──ブッシュ──クリントン王朝」が出現すると注目している。
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