・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・国際
・農と食
・教育
・文化
・アジア
・入管
・中国
・市民活動
・米国
・欧州
・みる・よむ・きく
・核・原子力
・検証・メディア
・反戦・平和
・外国人労働者
・司法
・国際
・イスラエル/パレスチナ
・市民活動告知板
・人権/反差別/司法
・沖縄/日米安保
・難民
・医療/健康
・環境
・中東
提携・契約メディア
・AIニュース
・司法
・マニラ新聞
・TUP速報
・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus
・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2024年11月22日
・2024年11月21日
・2024年11月20日
・2024年11月18日
・2024年11月17日
・2024年11月16日
・2024年11月15日
・2024年11月14日
・2024年11月13日
・2024年11月12日
|
|
2006年03月19日18時17分掲載
無料記事
印刷用
警官にレイプされた米女性が苦しみ告白 有罪評決でも残る心の傷
警官の立場を悪用してパトロール中に職務質問を装って3人の女性を暴行していた悪徳警官にこのほど、米カリフォルニア州の連邦地裁陪審が有罪の評決を下した。量刑言い渡しは5月に行われるが、最高で終身刑が宣告される。被害者の女性の1人は、事件から4年が経過したが、いまだに暴行を受けた精神的な傷が癒えないでいるという。レイプを受けた苦しみを米紙ロサンゼルス・タイムズのインタビューで赤裸々に告白している。(ベリタ通信=有馬洋行)
この女性は、米カリフォルニア州サウスゲート市に住む美容室経営のAさん(42)。事件が起きたのは2002年夏。Aさんは友人たちとダンスに興じた後、深夜1人で車を運転して帰宅の途についた。
Aさんは運転しながら、バックミラーに大型パトロールカーが追尾してくることに気付いた。パトカーは執拗に追尾を続け、ようやく停車を命じられた。時刻は午前3時ごろだった。
停車を命じたのは警官は、カリフォルニア州チノヒルに住むガブリエス・ゴンザレス被告(38)。
被告は当初、Aさんに飲酒運転だとしてアルコールの検出テストを受けさせた。Aさんはこのテストにパスした。被告はこの段階でAさんを解放せず、パトカーの後部席に乗るよう指示。被告は、Aさんに対し、警察署の連行し、女性係官に調べさせると主張した。しかし、これは口実だった。
1時間近く市内を車で回り、住所や職業などの情報を執拗に聞いたという。その挙げ句、人気のない産業団地内の二台のコンテナの間に車を止め、Aさんに裸になるように強要し、暴行をした。その後、Aさんの車まで戻り、解放した。
▽名乗り出ることの危険
Aさんには二人の十代の子どもがあった。子どもがレイプ事件を知ることにためらいもあった。また警官が自分の居所を知っているので、名乗り出た場合、子どもが危険に晒されるのでは心配もあった。このため6カ月近く事件を秘密にしていた。
しかし、サウスゲート市が、警察に関するアンケート調査の電話を、Aさん宅に偶然かけてきたことがきっかけになって暴行警官の話を打ち明けた。
警察や連邦捜査局(FBI)が市の通報でこの事件を捜査。同種の事件が他にも2件起きていることがわかった。その後の調べでゴンザレス被告が、被害者の1人の身元についてパトカーのコンピューターで調べていたことが判明した。被告は未明のパトロール時間を利用して暴行を重ねていた。
「極めて悪質な警官が働いていた。われわれは事件の解明を目指し積極的に取り組んだ」と警察当局は話している。
Aさんは、「彼は武装していたし、逃げることができなかった」などと、涙ながらに告白した。最後の瞬間まで、傷つけられないことを期待していたという。警官が暴行するとは、思ってもみなかったからだ。
レイプを受けた後、Aさんは精神不安に陥った。「最悪の辱めであり、最も苦痛に満ちたことだった。その傷口は癒えることはない」
ゴンザレス被告は事件後、90万ドル(約1億円)の保釈金を払って釈放されていたが、有罪評決で再び拘束された。
|
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|
|