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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年03月20日21時36分掲載
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麻薬組織が記者を次々と殺害 メキシコ・ヌエボラレドの言論封殺
米テキサス州の真向かいにあるメキシコ領内の都市ヌエボラレドで依然、ジャーナリストの殺害が相次いでいる。メディアの調査報道を嫌う地元の巨大麻薬組織などが殺し屋を雇って、記者の殺害を次々と決行しているからだ。この結果、地元メディアは、殺害の標的になるのを避けるため、麻薬組織の動向を伝える記事を必要以上に掲載しないなどの“自主規制”に追い込まれている。メディア関係者は、ヌエボラレド市では、記者の調査報道は事実上存在しなくなった、と憂慮する声を上げている。(ベリタ通信=江口惇)
各種報道を総合すると、今月10日早朝、ラジオのアンカーを務めているラミノ・テレス・コントレラスさん(45)が、ヌエボラレド市の自宅前で、ラジオ局に出勤しようとしていた際、何者かに首や胸に4発の銃弾を撃たれ、死亡した。
テレスさんは、警察と消防などの緊急出動を管理する政府機関「緊急出動サービス」の局長もしていた。襲われたのは、公務の仕事が終わり、自宅に戻った後、ラジオ局に再び向かうところだった。
ヌエボラレド市では、二大麻薬組織が、米国への麻薬流通ルートの確保などをめぐり、抗争を続けている。これはメディアの関心の的になっているが、組織は報道されるのを極端に嫌い、記者の殺害や脅迫を続けている。テレスさんはラジオ局で国際報道などを担当し、麻薬組織に関連したローカルな記事はこれまで取り上げてこなかったという。
しかし、テレスさんが勤務する「緊急出動サービス」に対しては、2004年以降、麻薬組織から事件の際、「警察車両の出動を30分遅らせろ」との脅迫が届いていたという。これは組織が殺人などを決行した時などに、殺し屋を安全に現場から退去させる時間稼ぎが目的とされる。
一方、ヌエボラレド市では、麻薬などが絡む警察取材は、ほぼマヒ状態になっている。
▽やむなく取材禁止を通達した地元紙
1924年創刊のエル・マニャーナ紙は、ことし2月に新聞社オフィスが機関銃と手りゅう弾で攻撃を受け、記者一人は半身不随の重傷を負った。同社は以前にも記者が襲撃されていた。
女性社主のニンファ・デアンダール・マルティネスさん(65)はこの事件の後、記者に対し、断腸たる思いで麻薬組織に関する調査報道を“禁止”する通達を出した。短い記事でも目立たないように掲載することが指示された。記者の安全と家族を守るための人道的措置という。
これまで調査報道は、メキシコ政府当局が、麻薬組織などに強い態度をとらないため、メディアが政府に代わって、犯罪摘発を目指し報道してきた経緯がある。しかし、麻薬組織の暴力を前に、メディアの信念が揺らいでいる。
他のメディアも同様の“自主規制”を実施しており、記者が送ってきた記事は、校正の段階で、組織を刺激しないように慎重にチェックされているのが実情だ。
今月7日に州警察官が組織が送った殺し屋に襲撃され、2人が殺害される事件が起きた。しかし、ヌエボラレド市の記者の多くは、この事件を無視したという。
メキシコのフォックス大統領は、エル・マニャーナ紙襲撃事件の後、大学の法学者を特別検察官に任命、ジャーナリスト保護の捜査を開始させた。しかし、連邦政府の取り組みは消極的で、効果は早くも疑問視されている。
前述のデアンダールさんは「過剰に自主規制をする新聞は精神と魂をなくした新聞だ」と、ヌエボラレド市のマスコミの置かれた現状を嘆いている。
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