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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年04月01日02時47分掲載
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孤立無援状態のスーダンの女性サッカー 道開くのは選手の情熱
【東京1日=齊藤力二朗】保守的土壌が強く伝統的な男性社会のスーダンで、女子サッカーが行われ始めたが、イスラム社会からの反対や、プレー中に何を着用すべきかなどの苦労を抱えている。アルクドゥス・アルアラビーがこのほど、スーダンにおける女子サッカー界の悩める現状を報告した。
スーダンのような国で女子サッカーとはちょっと信じられないことだ。しかも大人気スポーツのサッカーに熱狂するスーダン人が「ムスタディーラ(丸ゲーム)」と好んで呼ぶサッカー競技の嵐のような大騒ぎの中で、女子選手たちが(むき出しの)両脚を蹴り上げている様子を見るというのだ。
だが本当の困難は、女性のサッカーなど夢想だに出来ないような保守的社会に暮らす女性たちの中にこそあるのだ。もしそれが可能だとしても、国際サッカー連盟(FIFA)が決議した諸規定があるにもかかわらず、受け入れがたいような条件下で行われなければならない。
「女性のサッカー競技を認めることをスーダン・サッカー連盟会長が発表した際、この決定が(イスラムの)金曜礼拝の説教で非難された」とスーダン人たちは述懐する。
とはいえ、過去の歩みをみると、2000年にスーダン女子サッカーが誕生しているのだ。しかし、現在に至るまで女子サッカー育成・普及などが組織的に行われたことはない。すなわち、イスラム法が支配し、女子サッカーを慣習と伝統からの逸脱だと決め付ける社会にありながら、この競技に魅了された女性たちが自らの努力によって、女子サッカーの道を切り開こうとしている。
六年が経過し、スーダン・サッカー連盟が女子サッカーを統括する委員会を設置し、FIFAによって同連盟に「女子サッカーの実施を強制」までする惜しみのない支援が行われているにもかかわらず、現在でも上記の状況は変化していない。
女子サッカースーダン代表チームキャプテンのサーラ・エドワードさんは、専門機関からの金銭支援もない状態で練習のグラウンドや監督探しの苦労を語った。
またサーラさんは、「チームの女性たちはヒジャーブ(訳注:イスラム教徒の女性が頭髪を隠すために被る布)着用を義務付けられていない。それは個人が決める問題だ。ヒジャーブを着用してプレーする選手もいるが、パキスタン代表チームのようにトラック・スーツを着用するようにとの声もある」と強調した。
ハルツーム大学チームなど(スーダンに)女子サッカーチームはいくつかある。同チームは頭を覆い長ズボンを履いてプレーしているが、これはハルツームの砂漠を焦がす太陽の下(気温摂氏50度を軽く超える環境下)では息が詰まる苦行だ。
なお、男子も含む少数の観客の前で、女子チームの試合が何回か行われたこともあった。
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