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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年04月06日04時01分掲載
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無実の補償は8700万円、加州が過去最大の賠償金支払いへ
無実の罪で獄中に暮らす者の苦しみは想像を絶するものがある。米カリフォルニア州サンディエゴで起きた事件はその典型。ガールフレンドの子どもを虐待し殺害したとして殺人罪に問われた男性は、釈放されるまで21年間も獄中で生活する羽目になった。同州のシュワルツネッガー知事は最近、この男性に賠償金ととして75万6900ドル(約8700万円)を払うことを決めた。州が無実の者に支払う賠償金としては過去最大のものになるという。(ベリタ通信=有馬洋行)
各種報道を総合すると、この男性はケン・マーシュさん(51)。1983年にサンディエゴで3歳に満たない男の子がソファーから落ち、そばの暖炉のレンガに頭を強打して死亡した。当初は事故死と思われたが、検察当局は母親のボーイフレンドだった男性を幼児虐待による殺人の罪で起訴した。
マーシュさんは一貫して事故死を主張。しかし、裁判で医学者が幼児の頭にできた傷は、虐待による可能性があると述べ、1983年禁固15年以上の実刑判決を受けた。
獄中のマーシュさんを救ったのは、カリフォルニア・ウェスタン法科大学院(サンディエゴ)の教授や院生らで組織される「カリフォルニア無罪プロジェクト」だった。同プロジェクトは、ぬれ衣を着せられて服役している受刑者を救出する目的で1999年に創設された。
2002年検察当局に対し、服役中のマーシュさんに代わって再捜査を要請した。サンディエゴ郡検事局では、中立の立場に立つ医学者に証拠の再鑑定を依頼。その結果、転倒による事故死の可能性が強まった。このため、検察当局は新たな裁判が始るまでマーシュさんを刑務所から釈放するよう裁判所に求めた。その後検察当局は再審理を行なう考えはないとの意向を示している。
■釈放後に恋人と結婚
マーシュさんは2004年8月釈放された。彼を温かく迎えてくれたのは、マーシュさんのガールフレンドのブレンダさんだった。自分の子どもが死亡した後、ブレンダさんは、一度もマーシュさんを疑ったことがなかったという。逆に事件後マーシュさんの釈放を求め支援を続けてきた。釈放後、二人は21年ぶりに晴れて結婚を果たした。
カリフォルニア州法では、自らが犯してない犯罪などで収監された場合、被害者が1日当たり100ドルの賠償金を州当局に要求できることになっている。マーシュさんが服役した日数は7569日。これを100倍した結果、賠償金の総額は75万6900ドルになった。
州当局は賠償金を払うことを決めたことについて、マーシュさんは「信じられない」。妻のブレンダさんは「神と天使のなせる業だ」と話している。
二人は弁護士費用などを支払った後、他の州に移って新しい生活をスタートさせる考えだという。「サンディエゴには多くの思い出があるが、悪いこともあった。新しい生活を始める資金は十分にあると思う」とマーシュさん。
マーシュさんの事件は、多くの人の関心を集めており、二人は法科大学院に招かれたり、講演会に出席し、自らの経験を話している。人権団体の全米市民自由連合(ACLU)の4月の会合にも出席する予定という。
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