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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年04月11日14時33分掲載
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【IPSコラム】ビルマにおける惨状と苦難 ソン・チャイ
東南アジア諸国連合(アセアン)の国会議員が最近、タイ・ビルマ(ミャンマー)国境にある難民キャンプを訪問して、暴力と抑圧で荒廃した国を垣間見ることができた。ビルマ軍事政府による軍事攻勢、強制労働、強制移動、超法規的な殺害、それに拷問により、数十万人のビルマ人が近隣諸国、ビルマ国境にある無数の難民キャンプに逃げ込んだ。70万人にものぼるビルマ人が逃げ出し、現在、タイ、マレーシア、バングラデシュ、インドに住んでいると見られる。(IPSコラムニスト・サービス=ベリタ通信)
強制労働と強制移動により、経済活動に対する軍事管理が可能になっている。農場や森林伐採、天然資源採掘のためのガスパイプライン建設のために住民の土地が奪われ、立ち退かされた住民は強制労働に使われている。
少数民族の女性を対象にした兵士による組織的な性的暴力が横行しており、女性グループや国連人権委員会により、それが実証されている。
難民キャンプを訪問したわたしを含めたアセアンの国会議員は、ビルマの状況を深く憂慮している。現在の暴力の状況は2004年、キン・ニュン首相が追放された後、強硬派が台頭して以来のことだ。以来、政権はすべての反対グループを壊滅させると脅かしており、休戦を宣言したグループでさえ安全でなく、降伏すべきだとしている。こうした脅しは、政権が2005年11月、首都をジャングルのピンマナに突然、移した後に強まったようだ。
安全上と政治的な理由から場所は言えないが、訪問したキャンプは国境沿いの多くのキャンプと同じように、子供、女性、男性の2万人以上の難民を収容している。戦争と軍事抑圧は人々の生活に計り知れない影響を与えており、人々を不安にさせ、落ち込ませ、惨めな思いにさせている。彼らには、状況を変え、未来を変える能力がないという絶望感が生まれている。これは難民が全生活をキャンプで過ごしてきた場合、特のそうである。
アセアン地域からの国会議員が避難所を訪れていることを知った、さまざまな少数民族からなる難民たちは、それを機会に、われわれ政治家の任務がいかに緊急で必要なものかを訴えた。
彼らは、われわれが彼らに代わって訴える必要があるといった、なぜならキャンプに住む彼ら自身の声は、暴力的に沈黙させられ、抑圧されているからだ。自分たちは自由と正義を求めていると世界に向かって伝えて欲しいと訴えた。彼らは言葉以上のものを求めている。民主的な変革がビルマにもたらされるよう、行動を通じて、でききるだけのことをするよう真に最大の努力をするよう求めている。
ポルポト時代の大量虐殺で人間的な荒廃から立ち直りつつあるカンボジアから来たわたしとしては、難民たちの話から、わが国との多くの悲劇的な類似性の中でも、子供が兵士として使われていることに深く悲しまずにはいられなかった。
ビルマでは、11歳の子供もタッマドオというビルマ軍の軍役のために家から連れ出されることがよくある。バツラフ・ハベル前チェコ大統領とノーベル平和賞受賞者のデズモンド・ツツ大主教による最近の国連の報告書によると、ビルマには現在、7万人と推定される世界最大の子供の兵士がいる。
これらの子供たちは、学校に通うことや安全な家庭環境といった最低限必要なものさえ与えられていない。
軍役を逃れた子供たちでさえ、強制労働にたびたび使われる。その結果、ビルマの青年たちは、拷問や死ぬことが多い、差し迫った「義務」を避けるために、家族とともにジャングルに逃げ込むほかはなくなる。あるものにとっては、それは遅すぎた。わたしが会った難民の多くは、軍隊による暴力や地雷、ジャングルでの生活の耐えられない厳しい状況のために肉親が死んでいった話を語った。
カンボジアはこの悲惨な遺産から立ち直ろうとしており、15年以上も歩んでいる。しかし、ビルマはそれよりずっと長く変わっていない。世界は、これらの何の罪もない人々の命が失われているのを傍観しているわけにはいかない。
ビルマでの子供兵士と強制労働は受け入れられないものであり、直ちに解決されなければならない。子供たちが戦争と残虐行為が日常の生活の一部として見なすようなことがあってはならない。何世代もの人々が恐怖と怒り、絶望に失われていくのを黙ってみているわけにはいかない。彼らの目にある希望の光がかすんでいくようなことはあってはならない。
*ソン・チャイ カンボジア国会議員、ミャンマー民主化のためのアセアン国会議員連盟のメンバー。
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