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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年05月05日04時15分掲載
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米で住宅が突然音を立てて陥没、穴に転落した夫が死亡
突然、床がミシミシと音を立てた。居間でくつろいでいた代用教員ジェイソン・チェリューさん(32)は異変に気付き、部屋から飛び出そうとした。その時、床が大きく裂け、チェリューさんは、大きく口を開いた真っ暗な穴の底に転がり落ちた。今月22日に米カリフォルニア州北部のアルタの家屋の基礎部分で起きた陥没事故。チェリューさんはガレキの山に埋まり、窒息死したが、妊娠4カ月の台湾出身の妻は奇跡的に助かった。住宅が廃鉱となった鉱山跡地の真上に建築されていたため、長雨で地盤が緩み、陥没が起きた公算が大きい。 (ベリタ通信)
事故が起きたのは22日午後9時半ごろ。寝室で寝ていた妻のペイ・フア・サンさん(30)は、天井から落ちてくる破片や窓ガラスの割れる音で目が覚めた。頭から出血していた。
夫の姿がなく、ぽっかりと不気味に口を開けた穴の中に落ちたことがわかった。暗い穴に向かって必死に夫の名を呼び続けた。しかし、応答はなかった。穴の中に入って捜しにいけば、二度と這い上がってこれないことは明瞭だった。すぐさま、近所の家に助けを求めた。
救急隊員が駆けつけたが、陥没した穴は少しずつ崩れ落ちており、下手に動くと二次災害の恐れがあるため、チェリューさんが結局収容されたのは23日だった。既に死亡しており、死因は窒息死だった。転落した直後に気を失っており、苦しんだ様子はなかった。
▼かつての金鉱の坑道が原因か
住宅は外から見ると、何の変化も感じられないが、中に入ると、大きな穴が口を開けている。穴は深さ6メートル、直径9メートルに達しており、依然少しづつ大きくなっている。このため、住宅が解体される可能性もあるという。
現場周辺では、1860年代から1940年代にかけて、盛んに金の採掘が行われた。地下には昔の坑道が残っているが、現在はこの鉱山の跡地上に住宅が建設されている。このため地盤がかなり不安定な状態にあるとみられている。しかし、地下の坑道の構図がどうなっているかははっきりせず、地質学者も調査を行っている。
事故に遭った住宅は、チェリーさんの両親の家で二階建て。1980年代に建築された。2005年に台北で結婚したチェリューさん夫婦が米国に帰国後、両親と同居していた。
陥没した住宅のそばの住人、トーマス・ウオーウィックさん(62)は、「このような事故で人が死ぬなんて想像もつかない」と驚いている。現場から15メートル離れた場所でも陥没が起きているといわれるだけに、同じような事故が再び起きるのではと心配している。
死亡したチェリューさんは動物好きで、一時象の調教師に見習いもした。現在は代用教員の傍ら、カリフォルニア州立大学サクラメント校の大学院で心理学を学んでいた。ペイ・フア・サンさんとは、チェリーさんが台北の私立学校に教師として赴任していた時に知り合った。
事故当時、両親は結婚37周年を記念して、パームスプリングに出かけ、自宅に車で帰る途中だった。携帯電話に事故の知らせが入ったという。
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