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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年05月08日22時17分掲載
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米水兵用の豪華高層アパート建設へ サンディエゴ、民間流出阻止狙い
米海軍の水兵たちの間で評判の悪い住宅環境を改善する一環として、米カリフォルニア州サンディエゴに地上18階建ての4つの高層アパートが建設されることになった。若い水兵たちの除隊が増えているため、設備の整ったアパートを提供することで不満を解消し、海軍につなぎとめておこうというのが狙い。しかし、建設予定地の周辺には、平屋建ての民家や低層の建物が多く、周囲の景観を無視した計画だとの不満の声も挙がっている。(ベリタ通信=苅田保)
同州南部のサンディエゴは米太平洋艦隊の基地として知られる。ここでは、若い独身の水兵たちが、軍艦デッキ下にある小さな部屋で寝起きしている。一室に3段ベットが狭い通路を挟んで設置され、この空間に6人が暮らしている。部屋は、カプセルホテルのような構造のため、ほとんどプライバシーもない。トイレ・シャワーも、100人に対し、三つか四つの割り当て分しかなく、快適な暮らしとはいえない。
米紙サンディエゴ・ユニオン・トリビューンによると、女性水兵のジェラルディン・フェラリンさん(21)は、小部屋での生活に不満を漏らす。寝台のベッドはマットレス一個分の広さだ。クロゼットも、数枚の服しか入らない。「テレビやトイレの近くで、いつもうるさい」と話す。
▼住環境の改善に軍は努力
若い水兵たちが陸上の勤務になっても、彼らの住居は、粗末な兵舎になる。1990年代に、多くの兵士が住環境の悪さなどから民間会社に移っていく傾向が明らかになり、国防総省当局者も、住環境の改善に力を入れている。
4つの高層ビルが建設されるのは、現在ゴルフ場として使用されている海軍所有の敷地。ここに3億ドル(340億円)かけて、18階建てのアパートを4棟建設する。こちし8月に工事に着工、2008年夏から一部入居が始る。最終的に完成するのは09年の見込み。入居者数は約1880人を計画している。
アパートでは、ワイヤレス・インターネットの接続が可能となるほか、フィットネス・センター、プールなどが整備され、従来型の海軍の生活に比べると、格段に住環境が改善する。
米軍は、今回からアパートの建設や、管理・運営は、民間会社に任すことになった。その方が米軍が自前でやるより経費が安くつくためだ。今後、アパートは賃貸になるが、海軍は住宅手当を支給する。
リン・へリング准将は、海軍での生活の質の改善によって、海軍での定着率の向上と、経費の削減を図ることができると話している。
ただし、アパート暮らしになると、艦艇での生活のように、上官が適時見回りにくるといったことがなくなり、アルコール摂取などを含め水兵たちの自己管理が必要になる。
一方、ゴルフ場の跡地に、高層アパート群が出現することに対し、周辺住民は複雑な表情だ。まず景観の問題だ。周囲には、高層建物はなく、18階建てのノッポビルが4つも出現すると、周囲の景観と一致しない恐れがある。
ある関係者は「アパートは周囲と調和しないが、海軍は地域社会の同意を得る必要はない。従って、われわれ地域社会ができることはなにもない」とあきらめ顔だ。米海軍当局者も「(地域社会に)報告する義務はないと思う」と話している。
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