・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・アジア
・農と食
・人権/反差別/司法
・国際
・イスラエル/パレスチナ
・入管
・地域
・文化
・欧州
・市民活動
・検証・メディア
・核・原子力
・環境
・難民
・中東
提携・契約メディア
・AIニュース


・司法
・マニラ新聞

・TUP速報



・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus

・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2025年04月01日
・2025年03月31日
・2025年03月30日
・2025年03月29日
・2025年03月28日
・2025年03月27日
・2025年03月26日
・2025年03月23日
・2025年03月22日
・2025年03月21日
|
|
2006年06月15日01時58分掲載
無料記事
印刷用
世界社会フォーラム
【IPSコラム】新自由主義のグローバリズムに対抗 世界社会フォーラム(上) ロベルト・サビオ
【IPSコラムニスト・サービス=ベリタ通信】世界社会フォーラム(WSF)の将来から何を期待できるのか。2001年1月、ブラジル・ポルトアレグレで開かれた第一回のWSFでは、数千人の参加者を予想していたが、少なくとも2万5千人が参加し、集会を組織することが試された。異なった市民社会の代表が、グローバルな課題について、対話のために開かれた形式で論議するために集まったのは初めてであった。最終宣言も行進もなく、考えや経験を交換し、一緒にやっていくための提案をするための空間だけがあった。
ラテンアメリカ生まれの運動が、フェミニスト、環境活動家、万人のための健康・教育運動と一緒になって、語り、耳を傾けるというのは初めてであった。
当時は、集会のユートピア的な「もうひとつの世界は可能だ」という標語で激しい情熱に浮かされていた。また共通認識としては、ライバルの世界経済フォーラム(WEF)が取る立場―現代の市場主導のグローバリゼーションは人間社会の唯一の動力で決定者であるーは間違っている、というものであった。WSFを支える政治的・知的な立場は、WEFの称賛された原理は偽りであるという前提に基づいている。
経済理論の歴史の中で、新自由主義ほど急速に台頭し、破たんしたものは多分、なかった。新自由主義はワシントン・コンセンサスで始まり、世界中で経済的グローバリゼーションを推進した。新聞をよく読めばわかるように、今日われわれが知るグローバリゼーションという言葉は、1989年にベルリンの壁が崩壊した後、間もなく使われるようになった。ワシントン・コンセンサスは翌年、策定された。
わずか10年後、新自由主義政策によってもたらされた最悪の事態に対する批判的な声が、大きな怒号になった。シアトルで1999年末、労働組合、社会運動家、環境活動家、平和運動家による急ごしらえの連合がどのように世界貿易機関の閣僚会議を止めてしまったかは記憶に新しい。世界の市民社会の発祥地であるWSFのはっきりした歴史的遺産がある。世界の市民社会と国連の間で同盟が結ばれたのはポルトアレグレであった。前回のWSFの大きなテーマのひとつは、国連をブッシュ政権による弱体化から守ることであった。
WSFは最も困難な課題と取り組んだ。今年のフォーラムは3つの大陸で開かれた。ラテンアメリカではカラカス、アフリカではバマコ、アジアではカラチ。3つのフォーラムは、全体で20万人近い人集め、さまざまな様式で成功でした。2007年のWSFの開催地は一ヶ所だけの形に戻り、ケニヤのナイロビで開かれる。アフリカ大陸でのあらゆるレベルの困難、特に経済からすると、課題は非常に大きい。地域やテーマ、国ごとのフォーラムが開かれていることにも留意すべきである。毎年、少なくとも40のフォーラムがある。今年、アテネで開かれた欧州社会フォーラムは、WSFに対しては一定の独自性を持ち、もともとの理念にない、行進や最終宣言を出すなどなどの方法を取った。
しかしながら、これらの肯定的な側面はWSFに詳細な判断を下すのに十分ではない。数を別にして、フォーラムがもうひとつの世界をつくる可能性を宣言していることを覚えているなら、終局的にグローバイゼーションの制御に具体的に影響を及ぼす、機構や政治に、WSFのプロセスがどのような影響を及ぼしたのか問うべきである。
事実、WSFに最初から参加しているわれわれは、WSFをオルタナティブを苦心してつくる壮大なプロセスと見なした。それは政治的プロセスの中に活力と規模を注入することが可能な、参加という壮大なプロセスの中でつくりだされるものであった。しかしながら、参加者が政党に吸収されることや政治機関と関係をつくることを拒否したため、WSFを自己言及性(self-referentiality自己自身を指示・言及すること)の回路に限定してしまった。
WSFの能力を行動のために強化することは可能であろうか。答えは基本的に「否」である。「開かれた空間」の考えを通り越すのは不可能であった。開かれた空間は、考え方や経験を交換し、連携をつくり、強化することを可能にするが、提案の制定、フォーラムが具体的な行動を求めることはできなくしている。そのような選択は、WSFに参加している組織が、通常の運営において実行すべきと考えられている。
少数の者は、参加者が参加することによって強くなり、向上する精神修養の一種のようなものにWSFを限定すべきでないと主張する。彼らは、フォーラムは新自由主義のグローバリゼーションに代わるものを提示する一連の行動を決め、機関にそれらを採用するように圧力を掛けるべきであると考える。しかし今のところ、この議論は行き詰まっている。恐らく、WSFは政治的分野へ大きく進むことはなく、市民社会が集うための、例外的な大きな行事のままでいるであろう。
*ロベルト・サビオ IPS名誉会長、世界社会フォーラム国際委員会メンバー
|
関連記事
【IPSコラム】ダボスからは新しい思想は生まれない WSFはアイデンティティの危機 (下) ロベルト・サビオ
【IPSコラム】新自由主義、グローバリゼーションの軍事化拒否を 世界社会フォーラム サミール・アミン
【IPSコラム】影響力を拡大する世界社会フォーラム 今年は4ヶ所で開催 カンディド・グリズボウスキー
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|
ロベルト・サビオ





|