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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年07月04日16時44分掲載
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炎熱地獄のトランクから必死の脱出 米で増える車内監禁事件
車社会の米国では、路上で運転中に何者かに襲われ、無理やりトランクに入れられ監禁される事件がしばしば起きる。狭いトランクの中に大人が押し込まれれば、かなり体を丸めないと収まらない。最近、アリゾナで起きたトランク監禁事件は、28歳の女性が、気温が38度に達する中で、7時間近くも閉じ込められた。女性は幸い携帯電話を持っており、これを使って、「911番」(緊急電話番号)に通報。その後トランクの中でアイスピックを見つけ、座席のソファーを切り裂いて自力で脱出した。(ベリタ通信=苅田保)
この女性は28歳。犯人が捕まっていないため、警察は女性の氏名を明らかにしていない。
米メディアによると、6月16日朝、この女性はアリゾナ州ぺオリアを運転中、交通警官の制服を着てオートバイでやってきた男に、脇に車を寄せて停車するよう命じた。その後、この制服は偽物だと判明している。
男は女性の車に近づき、1枚の写真をみせながら、この顔の見覚えがあるかを質した。 「この男を知っていますか。確かか。もっと近づいてみてくれ」などと、しつこく要求。女性が運転席の窓から身を乗り出すような格好で、写真を眺めようとした。
その直後、仲間とみられるもう1人の男が現われ、この男に女性は頭を強打されて、意識を失った。
意識を取り戻した時、女性は後部席に座っていた。どこを走っていたか、記憶はないが、犯人たちは、女性が目覚めたため、いったん車を停車させ、女性をトランクに押し込んだ。
その後、車は再び走り続け、ようやく車は停車した。燃料が空になったからだ。車はぺオリアから西に向けて500キロ走っていた。
犯人たちは、トランクを空け、中にいた女性に「満タンだった車をありがとう」と、まるでレンタカー代わりに車を奪ったような物言いをした。その上で車のキーと、彼女の携帯電話を投げ込み、再びトランクを閉じた。
▼中からトランク開けるようにすべき
暗闇の中で、女性は「911」に電話。警察への最初の電話は、すぐに切れた。二度目の電話で、ようやく電話が通じ、約1時間も会話が続いた。警察の交換手は、「熱くて呼吸ができない」という女性に向かって、上着を取るようアドバイス。
また女性に対し、トランクの中で工具か何かを見つけるようアドバイスし、その結果、アイスピックを見つけた。電話交換手の耳に、女性が座席のソファーを切り裂く音が聞こえたという。間もなく、現場にパトカーと、上空からヘリが到着し、無事救出された。
米国では、トランクに監禁された人たちが、中からもトランクを空けられるようにしてほしいと運動を展開したこともある。
1995年にサンフランシスコに住む夫婦は、自宅から誘拐された。犯人たちは、二人を夫婦の車のトランクの中に押し込み、逃走した。犯人たちは、その後車を捨てて立ち去った。夫婦は、暗いトランクの中で、トランクを開けるワイヤーを探し当て、ようやく脱出した。この経験から夫婦は、中からもトランクを開けられる工夫を求めたという。
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