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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年07月31日14時45分掲載
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中東
戦略的・政治的目標を達成しつつあるヒズボラ イスラエルは政治的敗北 ストラトファー社
「影のCIA」の異名を持つ米国の軍事・情報サービス会社ストラトフォーの分析によると、イスラエルとヒズボラの戦闘で、ヒズボラは戦略的・政治的目標を達成しつつある。一方、イスラエルは政治的敗北を喫し、現時点の停戦はイスラエルにとって、政治的破滅であるという。(ベリタ通信=鳥居英晴)
同社の特別報告は現状について、「戦闘は常態化した。どちらも軍事的前進をしていない。このような戦争は長期化する可能性がある」と分析している。
ヒズボラにとっては、「戦争は望んでいたより、うまくいっている。作戦施設はそのままのようだ。レバノン南部で精鋭のイスラエル部隊に十分抵抗を示している」
「ヒズボラは他のアラブの戦闘軍がこれまでなしえなかったことをやった。ヒズボラは戦略的・政治的目標を達成しつつある。イスラエルに対し、最も効果的な戦闘勢力として確立しつつある」
さらに、「ヒズボラが今以上にうまくやることはできない。できるだけ早く停戦が宣言されるのが彼らの利益である」としている。
一方、イスラエルからすれば、「戦略的目標も政治的目的も達成していない。最も重要なのは、政治的敗北をきしたことである」。
「最も重要なことは、これは軍事的・政治的進化である。イスラエル国防軍は圧倒的部隊であるという、中東における固定観念が崩れる過程にある。もしその認識が失われると、大きな政治的結果を持つ重大な軍事的敗北を事実上、被ることになる」
「イスラエルから見れば、ヒズボラが軍事的に引き分け、政治的に勝利している現状は受け入れられないものである。イスラエル国防軍が無敵であるという名声を維持しておくことは絶対要件である」
同報告は、イスラエルはイランを攻撃することはなく、シリアへの侵入は検討されていないが、選択的空襲はありうるとしている。
「イスラエルが大規模地上作戦をせず、停戦を受け入れるなら、地域の政治地図は、地政学的・心理的にイスラエルにはとてつもなく不利に、決定的に変わるであろう」と推測している。
ストラトフォーは、ジョージ・フリードマンが1996年設立。ストラトフォーは企業や、政府や軍に地政学的手法を取り入れた独自の分析を提供している。フリードマンは、チュレーン大学教授、ルイジアナ州立大学地政学研究センター所長などを歴任。主な著書に『ザ・カミング・ウォー・ウィズ・ジャパン』(徳間書店)、『戦場の未来』(同)などがある。
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