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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年08月06日21時30分掲載
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「本当の父親は誰」と母親を訴える 米ミシガン州の17歳の少年
両親が13年間連れ添って離婚した後、少年Aは、まさか自分の父親が本当の父親ではないとは夢にも思わなかった。しかし、成長するにつれ、現在の父親とは顔が似ていないことが一層明白になった。しかも決定的だったのは、その後のDNA鑑定で、現在の父親が実父でないことがわかったことだ。ところが母親は、DNA鑑定は間違いだとこれを認めなかった。このため少年は、遂に裁判所に対し、父親の名前の開示を求めて訴えを起こした。子どもが親を対してこうした訴訟を起こすのは、米国では前例がないという。(ベリタ通信=江口惇)
米メディアによると、訴えたのは、米ミシガン州の現在17歳の少年で、訴えられたのは、少年は実の母親。両親は1995年に離婚したが、少年の親権は両親が共有した。当時6歳程度だった少年は、その後父親と住むようになった。しかし、次第に成長するにつれ、少年が父親に似ていないことが明らかになった。
子どもが親に似ていないことは、あり得ない話ではないが、少年が喘息の発作を起こすようになり、父親にも疑問が沸いた。自分には喘息の病歴はなかった。喘息が遺伝によるものかは不明だが、少年、それにその父親も、何かが隠されているのではとの気持ちになったようだ。
2004年には、両親がサンプルを提出し、DNA鑑定が行なわれた。結果は、本当の父親ではないというものだった。母親は、この鑑定結果を否定し、少年の父親は別れた夫だとの主張を譲らなかった。
▼父親も裁判を支援
このため少年はことし4月にミシガン州のマコム郡裁判所に提訴した。請求の内容は、(1)母親が宣誓した上で、本当の父親の名前を明かす(2)名前が判明した父親に対して、DNA鑑定で確認作業をする──だ。
父親もこの裁判で、少年を支援している。父親は、仮に本当の父親の存在が分かっても、少年との親子関係にはなんら影響はないと語っている。
少年の弁護士の話では、提訴したのは、少年の本当の父親が判明すれば、将来的に、少年の健康状態に関する情報が得られるためだとしている。本当の父親にがん、高血圧、糖尿病などの病歴があるかどうかを知れば、少年の健康予防に役立つとの主張だ。
17歳の少年が、本当に自分の意思で裁判に踏み切ったのかについては大きな疑問があるところだが、ともかく少年と父親の主張は一致している。
勿論、この少年側の主張には、母親は断固反対している。この結果、母親とその息子が、別々の弁護士を立てて法廷で争うという異例の事態になっている。
母親の弁護士は、DNA鑑定が正しいとは限らないとし、別れた夫が少年の父親だとの主張を崩していない。また、ミシガン州の法律では、結婚中の間に生まれた子どもは、優生学上二人の子供と推定することになっていると主張し、請求を棄却するよう求めている。
担当判事は、9月中に判断を示す予定だ。家族法の専門家は、裁判所が、子どもの権利を認めるような事態になれば、今後の裁判に大きな影響を与えると話している。
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