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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年09月01日10時51分掲載
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米高校生が二つの共通入試で満点 あまり例がないと話題に
大学進学を希望する米国の高校生にとっては、「SAT」とか「ACT」と呼ばれる共通入試で高得点を取ることは、難関大学への入学の条件になっている。しかし、代表的なこの二つの共通入試で満点を取るのは容易ではない。多くの著名私立大学が、入学選考の基準としてSATスコアを採用しているが、SATで満点を取るのは、ほんのわずかにしかすぎない。ところが、米カンザス州の高校生がこのSATとACTの両方で満点を取り、話題になっている。(ベリタ通信=江口惇)
米メディアによると、話題の主はカンザス州ウィチタのビショップ・キャロル高校に通うジェイコブ・ボウボリル君(17)。
SATは、英語読解、数学、作文からなり、各分野が800点で、満点は合計で2400点になる。ハーバード、エール大学など難関私立大学の多くは、SATスコアを入学希望者から提出させ、高校の内申書の成績などを勘案して合否を決めている。
ACTは、SATに比べ、高校のカリキュラムに沿った内容の問題が出されるのが特徴。科目別テストの性格を帯びている。満点は36点。
ジェイコブ君はことし6月に、SATとACTの二つを受験した。その結果は7月に戻ってきた。最初の通知はACTのスコア。満点の36だった。カンザス州で満点を取ったのは、ジェイコブ君ともう一人の2人だけだった。
その後間もなく、SATのスコアも戻ってきた。得点は2400で満点だった。試験を実施しているカレッジ・ボードによると、2005年には、150万人の高校生がSATに挑戦したが、満点を取ったのは、300人以下だった。全体の受験生の0・02%以下という確率だ。
SATとACTで満点を取る者が現れるのは、そう珍しいことではない。しかし、二つの共通入試テストで満点を取るのは、あまり例がないという。
ジェイコブ君は、高校では「全優」で、討論部に所属している。勉強は学校の授業を中心に行ったという。二つの共通入試で満点を取ったことについては「驚いたという感じではなかった。できると考えるようにしていたから。だからとても気分がいい。本当にハッピーだ」
大学で何を専攻するかはまだ決めてないが、数学、哲学、法律などが頭にある。第一志望がインディアナ州にあるカトリック系の私大であるノートルダム大学で、次がアイビー・リーグ(東部名門校)の一つのプリンストン大学という。
二人の姉も優秀で、いずれも高校で卒業生総代に選ばれている。姉たちからかなり刺激を受けたと話している。両親はいずれも学校関係の仕事をしている。
母親のパムさんは、息子の通う高校で看護婦として勤務している。パムさんは、息子を誇りに思うと述べたが、これは試験の結果がいいためではないと強調する。
「われわれは、彼に“オールA”を取るように言ったことはない。最も重要なことは成績ではなく、どのような人間であるかだ。親たちが子どもを良き人間として育てあげれば、その時、子どもたちは、自然に良い生徒になると信じている」とパムさんは、語っている。
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