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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年09月12日08時22分掲載
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女性ら4人を殺害し遺体を切断 凶悪事件に驚く米メーン州
米メーン州の小さな町で、31歳のコックが、ホテルの経営者やその娘ら4人を次々と殺害し、このうち女性3人の死体を切断して、ホテルの周辺に捨てるというショッキングな事件が起きた。詳しい犯行の動機はわかっていないが、このコックは当時、ホテルに部屋を借りていた。しかし、ホテル代の支払いが滞り、経営者が退去を要請していたもいわれる。メーン州では14年ぶりの凶悪殺人事件といわれ、関係者も衝撃を受けている。(ベリタ通信=江口惇)
各種報道によると、このコックは、クリスティン・ニールセン。惨劇は9月のレーバーデー(労働者の日)の休暇期間中に起きた。メーン州オックスフォード郡ニューリーにある小さなホテルで、まずホテルに住み込みし、雑役の仕事をしていたジェームズ・ホワイトハーストさん(50)を9月1日に殺害した。
ニールセンは、遺体をホテルから25キロ離れた場所に捨て、その後遺体を焼いた。その2日後の3日、ホテル経営者ジュリー・ブラードさん(65)を殺害した。そして、4日には、母親のブラードさんの様子を見に来た娘のセルビーさん(30)と、その親友シンディー・ビートソンさん(43)を殺害した。
事件が発覚したのは、4日午後。ニールセンは、両親を殺害現場に呼びつけた。義母が現場から、ホテルの付近に女性の死体があると通報。その10分後には、再び、ニールセンが4人の殺害を告白したと通報した。
警察は、現場から遺体を収容し、3人の女性について司法解剖を行った。その結果、3人は、銃で撃たれた後、体を切断されていた。
ニールセンは、数カ月前から、ブラードさんのホテルに泊まり、ここから別のホテルに通い、コックとして働いていた。しかし、ホテルの支払いが滞り、ブラードさんは、退去してもらう考えだったという。このため、立ち退き問題で殺人事件に発展した可能性もある。
▼反省の気配なし
ニールセンは5日に殺人や遺体切断の罪で起訴された。当日は、裁判所の審理手続きがあったが、ニールセンは手錠をはめられ、オレンジ色の拘置服の上に防弾チョッキを着て出廷した。法廷に入る間、薄ら笑いを浮かべるなど、凶悪事件を起こしたことへの反省の気配はなかった。
経営者のブラードさんはホテルの経営があまり芳しくないため、売却することを決めていた。売却した後は、別の娘がいるニューヨークに移り住む計画だったという。
ニールセンは、交通違反の前歴があるものの、凶悪な事件を犯したことはない。彼の学生時代を知る関係者は、ニールセンは物静かな男性だったと話している。メーンの大学で英語学を専攻したが、途中で学業をストップしている。
ニールセンが働いていたことがあるホテルの共同オーナーは、彼は信頼の置ける従業員であり、優秀なコックだったと指摘し、4人を殺害した今回の事件について驚きの声を上げている。
メーン州は犯罪発生率が低いことで知られる。今回の事件は、92年の4人殺害以来の最悪の事件といわれ、メディアの関心を集めている。今のところ、遺体の詳しい様子はわかってない。
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