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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年09月19日10時56分掲載
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水球部員の水着姿はわいせつ? 学校側は場違いを強調
米公立高校の男子水球チームのメンバーが、広いフットボール場に水着姿で飛び出した。当日は、高校の各種のスポーツ部員を保護者らに紹介するセレモニーの場。学校側は水球部に対し、事前に水着姿で登場しないように警告していたが、若者たちは、これを無視し、いたずら気分で水着姿で登場、大きな喝采を浴びた。しかも、彼らの着ていた水着は、競技用にしばしば使われ、ミニブリーフ型の代名詞にもなっている「スピード」。警告無視に怒った学校側は、早速に処分に乗り出し、波紋を呼んでいる。(ベリタ通信=江口惇)
米メディアによると、9月1日、米カリフォルニア州南部のエスコンディド市にあるサン・パスカル高校で、秋のスポーツシーズン幕開けを控え、保護者らを招いて、恒例の選手チーム紹介の行事が開催された。
米国では、秋から春にかけてが高校のスポーツシーズンで、学校区ごとに盛んにチーム対抗戦が行われる。このため学校側にとっては、選手を保護者に引き合わせる重要な行事でもある。
水球チームは以前にも、問題を起こしたことがあるため、学校側は事前に水着姿でのグラウンド登場はまかりならぬと警告していた。その理由は不明だが、水着姿が一部の保護者らに不快感を与えるとの配慮のようだ。
しかし、各チーム紹介で、水球チームが紹介されると、メンバーが、衣服を一斉に脱いで、水着姿で飛び出した。当日の写真が、15日付の地元新聞に掲載されているが、大半が水球用に使われることが多い「スピード」を着用していた。
当日は、観覧席にいた保護者や関係者に大うけで、盛んにエールが送られたという。しかし、学校側はかんかん。
副校長が脱ぎ捨てられた衣類を一時的に”接収“し、その後で一人一人に名前を書かせて引き渡した。
▼試合出場を禁止
さらに学校側は懲罰として、水球部の20人の部員のうち13人に対し、4日後に行われた5日の対抗試合への出場を禁止した。このためチームは選手不足で試合を行うことができなかった。ちなみに水球の試合は、七選手で行われるが、ピリオド毎に選手が交代することが多い。
水球部のコーチは、選手はスポーツ魂を誇示するために行っただけだと指摘し、水着姿で登場するのが、なぜ問題なのかと反論している。
学校側は、出場停止処分に加え、6人の最上級生の高校生に対し、今後の行動を慎むとの誓約書を書かせ、違反した場合は、卒業式に出席できないと警告したという。
校長は、当日は、選手を紹介する日であって、ユニフォームを見せる日ではないと強調。生徒がビキニ姿や、レスリング姿で登場するのは好ましくないと力説し、当日の水着姿は、不適切だったと話している。
これに対し、処分を受けた生徒たちは、「面白いと思ってやっただけ」と述べ、学校側の厳しい対応に驚いている。
処分された生徒の親たちも、「単に悪ふざけでやっただけで、特に問題はない」「特にわいせつでもなく、悪意もなかった」と話している。また一般の保護者たちの中からは、水着姿になったことを「ガッツがある」と評価する声も上がっている。
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