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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年10月03日02時27分掲載
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逆海老縛りや性行為強要 地元紙が警官の不祥事伝える
市民生活の治安と安全を守るのが警官の責務だが、時として不正や行き過ぎの捜査が起きる。米カリフォルニア州の地元紙に、警官が受刑者にホグタイ(逆海老縛り)をして死亡させ、多額の損害賠償を払う羽目になった記事が掲載された。さらに同じ新聞に、もう一人の別の警官が拘束した女性に対し、留置場に入りたくなければ、自分との性行為に応じるよう強要していた事件が載った。警察には日々、多数の人が逮捕や検挙されているが、密室で何がが起きているのかわからない怖さを象徴する事件といえそうだ。(ベリタ通信=江田信一郎)
米紙サンディエゴ・ユニオン・トリビューンはローカル面に、「サンディエゴ郡当局が受刑者の死亡で和解」と、「コップ(警官)が性犯罪で裁判に」の記事を2本並べて報じた。
前者は2001年2月2日に起きた事件。サンディエゴ郊外の留置場で警官が、州刑務所に移送される予定だったマーショーン・ワシントンさん(26)をホグタイにした結果、ワシントンさんは心臓発作で死亡した。ホグタイは、手足を海老のようにして縛る方法で、警察で使用されている。
死亡の詳しい経緯は不明だが、留置場で警官が夜中にワシントンさんを起こし、房内を調べたという。その結果、ワシントさんが所持していた妻のヌード写真が押収された。ワシントンさんは写真の所持は許可されていると思い、苦情を申し立てた。
ワシントンさんがどの程度抵抗したのかは不明だが、ホグタイにされ、ワシントンさんは呼吸ができないと訴えたが、相手にされなかったようで、間もなく死亡した。
遺族の妻が、サンディエゴ郡当局などを相手取って過剰な力の行使によって死亡したとして損害賠償請求の訴えを起こした。裁判は警察側に不利だったようで、郡当局は9月20日、和解に応じ、遺族の妻に40万ドル(約4600万円)を支払うことで和解した。
▼性行為を強要
一方、サンディエゴ郊外のエルカホンの警官は、警察に連れてこられた女性数人に対し、留置場に入りたくなければ、性行為に応じるよう強要していたという。
ウィリアム・ロバート・テイラー容疑者(27)で現在、警察は休職中。逮捕されたが、25万ドルの保釈金を払って釈放されている。
本裁判に入るかどうかの予備審問が続いていたが、この中で被害を受けた女性が出廷し、テイラーから、服を脱いだり、性行為を行うよう強要されたと証言した。
ある女性の証言−−。この女性は店でセーターを万引きし、テイラーに警察に連行された。警察で書類を作成した後、テイラーは女性を車に乗せ、ある駐車場へ連れて行った。そこで、女性に、軽罪でも重罪にでもすることができると述べ、相手の女性に仕方なく性行為に応じるよう仕向けたという。
女性は麻薬保持で保釈中であり、また息子にもう犯罪を犯さないと約束していたため、やむなくテイラーの言う通りにした。相手の女性に、性行為に応じるしか方法がないと思わせるのが、犯行のパターンだった。
犯行後、女性たちには口止めもしたらしい。仮に本裁判になれば、有罪の場合、最高で禁固18年の刑が科せられる。テイラーの弁護士は、裁判になれば争うとの考えを示している。
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