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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年10月24日00時46分掲載
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客船内で急死した若手女優 薬物過剰服用に母親が異論
2005年10月、米国からメキシコに3日間の予定で出発した客船の中で、ハリウッド映画で活躍し始めた直後の若手女優が急死した。死因は、メタドン(鎮痛剤)の過剰服用だった。しかし、麻薬を毛嫌いしていた娘が、薬物の服用で死亡したことを母親は今でも、疑問に感じているという。(ベリタ通信=江田信一郎)
客船による事件、事故の数は、陸地のそれに比べればはるかに少ない。しかし、四方を広大な海原に囲まれ、ほぼ密室状態の客船の中で、事件や事故が起きると、ミステリー性を増し、メディアの関心を集める。
死亡したのは、カリフォルニア州出身のアシュリー・バーネットさん(当時24歳)。ボーイフレンドのジェフ・ギンズバーグさんと一緒に、バーネットさんの25回目の誕生日を祝うため、メキシコまでのクルーズ旅行のため乗船していた。他の仲間も参加していた。
出発は05年10月14日。その翌日客室の中で急死した。バーネットさんは、ビデオカメラを携帯し、録画を残していたが、14日は、乗船の模様や、その日のパーティーの楽しそうな様子を記録していた。
二人は酒を飲み、その後カジノで遊んだ。客室に戻ったのは翌15日午前2時半。バーネットさんは床に就こうとしたが、ギンズバーグさんは、バーネットさんの制止を振り切って再びカジノに戻った。午前4時ごろ、客室に戻ったところ、バーネットさんが寝ていたため、起こさず本人も寝た。
翌日、ギンズバーグさんが先に起き、バーネットさんを起こさず、客室を出た。午後になり客室に戻った。起こそうとしたが、反応を示さないのに気づき、大騒ぎになった。
バーネットさんの死因は、解剖の結果、メタドンの飲みすぎだった。しかし、娘がドラッグを嫌悪しているのを知っていた母親のジェミーさんが、著名事件を手がけることで知られる女性弁護士のグロリア・オールレッドさんを雇い、独自の調査を開始した。
今回のミステリーの一つは、ギンズバーグさんが麻薬中毒の治療中だったことだ。このため抗麻薬薬のメタドンを客室に持ち込んでいた。メタドンはかぜ薬のラベルの貼ってある瓶に入っていた。事故の後、この瓶からメタドンが減っているのが確認されている。メタドンはまったく麻薬をやっていない人がのむと、その量次第で、大変なことになるという。
ギンズバーグさんの話では、バーネットさんは3週間前に中絶手術を受け、落ち込んでいたという。メタドンがかぜ薬の瓶の中に入っていることは、バーネットさんも知っていたとされる。
米連邦捜査局(FBI)も捜査に乗り出しているが、ギンズバーグさんが容疑者の一人になっているのかは不明だ。
一方、母親は最近、フロリダ州の連邦裁判所に船会社と、娘を視察した医師と看護婦に対し、応急処置などに手落ちがあったとして訴えを起こした。
ギンズバーグさんが救助を要請した後の船会社の対応は、遅かったという。具体的には、心停止状態がわかってから、医師が心臓に電気ショックを与える細動除去器を使用するまで時間がかかりすぎたと指摘している。
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