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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年10月24日10時37分掲載
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ラムジーちゃん殺人の容疑者一転“スター”に? 釈放後TVに引っ張りだこ
米コロラド州ボールダーで10年前に起きた美少女ジョンベネ・ラムジーちゃん(当時6歳)の犯人と一時騒がれた元教師ジョン・マーク・カーが最近、米大手テレビ局のインタビュー番組に相次いで出演し、まるで“スター”のような扱いを受けている。カーには、物怖じした態度が感じられず、各テレビ局から注目されているのを楽しんでいるようなところもある。(ベリタ通信=江田信一郎)
カーは1996年12月に起きたラムジーちゃんを殺害した疑いでことし8月、東南アジアのタイで拘束され、ラムジーちゃんの死亡は殺人ではなく、事故だったと供述した。迷宮入りが噂されていた事件が、急転直下解決に向かうとの思惑で、取材も過熱した。
本人は事件の起きたボールダーに送還されたが、その後の調べで、ラムジーちゃんの衣類に付着していた犯人のものとみられる体液が、DNA鑑定でカーのものと一致せず、検察は訴追を断念した。結果的に、カーはうその供述をしたと断定された。
カーは別件の児童ポルノ事件で保釈中に海外に出国していたため、結局この事件で裁かれることになった。
児童ポルノ事件とは、カーが、カリフォルニア州サフランシスコなどで代用教員をしていた2001年、コンピューターに児童ポルノの映像を保存していたとして逮捕されたもの。ところが地元警察が、その後押収した証拠のコンピューターを紛失しているのが判明、裁判所はこれでは審理ができないとして、カーの釈放を命じた。
▼出所を待ち望んだマスコミ
カーの出所を待っていたのは、マスコミの攻勢。ABCテレビは10月5日の釈放後、カーのTV番組出演を予定した。ABCスタッフは、番組の準備の一環として、リムジンにカーを乗せ、彼が働いたことのあるサンフランシスコの小学校まで連れて行った。ところがカーは、学校付近で不審な行動をみせたため、ABCはカーの出演を断念した。
ABCはやめたが、他局から出演以来が殺到。この後NBCの朝のワイドショー「ツデー」では、自らショー番組を持つ精神科医キース・アブロー博士によるカーとのインタビューの一部が公開された。
その後FOXニュース、それにCNNの「ラリー・キング・ライブ」などに出演した。
カーのテレビへの出演の意図は不明だが、カーについては、心理学者がかなりの興味を持っている。テレビカメラを向けられても、動じない様子から、カーは一種のナルシスト(自己陶酔型の人間)ではないかとの意見がある。
釈放後、一斉にテレビの出演しているのは、周囲から注目を集めたい願望の結果で、一種のカーによるメディア利用との見方もある。映画化の噂ものぼっている。
また被害妄想的なところがあるとの意見もあり、カーは今でもラムジーちゃんを死なせてしまったと思い込んでいる可能性があるという。
カーは児童ポルノ事件の後、妻から離婚さられたが、10月の釈放後は、アトランタに移り住んだ。そばに小さな子どもが遊ぶ公園があるため、親たちは、カーの転入に不安を募らせているという。
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