これまで何度もマイノリティへの差別発言を繰り返してきた石原慎太郎都知事が、三選出馬を明言するとともに、東京五輪の誘致と景観の整備を口実に新たな社会的排除を行うことを公言した。私達マイノリティが生存の知恵と喜びを共有し誇りを持って生きる場であるコミュニティそのものを奪おうとすることに、もう我慢の限界だ。私は、同知事への抗議声明への賛同(個人・団体、賛同費は無料)を募っており、都庁前などでの抗議行動も予定している。私の提案に賛成の方は、是非私まで連絡をいただきたい。(攝津正)
石原知事は9月2日付の東京新聞で次のように発言している。 「メンタル面では、日ごろの情操を培う基本的なものを精錬するとかね。新宿の二丁目と歌舞伎町は美観とはいえないよね。銀座でもごてごてと色があるし。景観法ができたし、規制力のある条例を今年中に作ります」 http://www.tokyo-np.co.jp/00/thatu/20060902/mng_____thatu___000.shtml
新宿二丁目は、同性愛者をはじめとする性的少数者のコミュニティであり、新宿歌舞伎町は、多くの外国人労働者、移民労働者、非正規労働者またセックスワーカーの働く場として知られている。 しかし参考リンクに挙げた「都知事、新宿二丁目を問題視 (JapanGayNews=ゲイの最新ニュース #998)」でも触れられている通り、五輪などの誘致を名目に為政者にとって不都合なコミュニティやまたそこで生活する人々を排除することは珍しくない。マイノリティであることを理由に、各種の社会保障を受けることが困難な人々、社会的な保障を受けることが出来ないが故にマイノリティであらざるを得ない人々が、生存するために必要とする場所が石原の再選と五輪誘致を口実に根こそぎに壊滅させられる危機が迫っている。
私達は、こうした石原の言動を深く憂慮し、怒っている。これまでも石原は、外国人への蔑視、他国への軍事攻撃の煽動・示唆、公園など公共空間からの野宿者の排除の推進に加えて、さまざまな差別発言を繰り返してきたのだが、今度は新たに私達マイノリティの排除に乗り出そうとしている。 私達とは、オカマ/典型的な男女ではない者/自覚的逸脱者/ヘンタイ/性別越境者であると同時にホームレス/非正規労働者/フリーター/ニート/外国人/セックスワーカー/潜在的失業者でもあり、自由と生存を奪われつつあるマイノリティ全てである。境遇と課題目標の違いを越えて、今こそ石原に反対する声を挙げよう。
反・石原共同行動の呼び掛け文
http://beauty.geocities.jp/queers_association/ishihara.html
私の連絡先は以下である。 tadashi_settsu@hotmail.co.jp
これまでの反・石原共同行動の呼び掛け文
http://beauty.geocities.jp/queers_association/
☆参考リンク
石原都知事の「ババァ発言」に怒り、謝罪を求める会 世界有数の大都市東京の首長がこんな女性蔑視発言をするなんて! あなたは信じられますか!
http://homepage3.nifty.com/hanishihara/
石原都知事発言と人種差別撤廃条約 外国人差別扇動発言(「三国人」発言)のみならず、このような歴史否定の発言をする石原都知事の政治生命は、いつまでも安泰なのでしょうか。われわれ在日外国人には地方選挙権もありませんので、日本人有権者の活動に期待する以外はありません。
http://www.imadr.org/japan/appeals/ishi.imadr.html
【石原慎太郎】姜尚中氏の福岡応援に石原知事反発 「怪しげな外国人」【問題発言】
http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2006/09/post_e5d3.html
都知事、新宿二丁目を問題視 (JapanGayNews(ゲイの最新ニュース)#998)
http://www.stag.jp/xc/bbs/art/news/998
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