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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年11月07日02時41分掲載
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麻薬の容疑者の現金を強制没収? フロリダの警察
米フロリダ州西部のブラデントン市警が、麻薬容疑などで捕まえた者から、裁判所の許可を得ないままに、現金や車などを数年間にわたって押収・没収していたことが分かり、波紋を呼んでいる。警官は現場で、容疑者が現金などを持っていた場合、財産没収に応じる旨の合意書にサインさせていた。没収した現金などは警察の銀行口座に入れられ、麻薬捜査の装備費などに使っていたという。現在、銀行口座の残高は15万ドル(約1800万円)に達している。地元紙サラソタ・ヘラルドトリビューンがこのほど伝えた。(ベリタ通信=江田信一郎)
同紙によると、市警は没収合意書を独自に作成し、現場で容疑者らから現金などを押収。その後、嫌疑が晴れた場合でも、返還に応じないため、裁判沙汰にもなっている。
最近のケースとしては、7月に強奪事件の容疑者と疑われたディレイン・ジョンソンさん(20)が、たまたま大金を持って現場付近を歩いていたため、全額押収された。
同月26日、強奪事件の通報を受けた警官が、現場付近でジョンソンさんを発見。ポケットが膨らんでいたため、職務質問したところ、現金1万ドルが見つかった。警察は、没収合意書にサインさせた上で、1万ドルを押収した。ジョンソンさんは武器は持っていなかった。しかし、付近にマリファナやコカインの袋が落ちていたため、逮捕された。
8月にジョンソンさんは嫌疑が晴れ、警察に返還を要求したが、警察は応じなかった。このためジョンソンさんは最近、裁判所に対し、1万ドルの返還を求める訴えを起こした。
ジョンソンさんの弁護士は、裁判所の許可を得ていない没収合意書は捜査権の乱用だと批判。また「逮捕自体がいんちきで、警官の方が強盗だ」と話している。
ブラデントン市警が押収・没収しているのは、麻薬などに絡んだ容疑者にほぼ限定されている。ことし8月以降、没収の対象になったのは15人で、没収額は1万2000ドルになっている。
そのうちの一人、ジャニー・ブルークスさん(56)は自宅が警察の捜索を受け、麻薬のほか、車と現金1200ドルを押収された。取り調べの際、パトカーの後部席で、警官から没収合意書へのサインを要求された。その時の雰囲気はサインに応じないと、不利益をこうむることを示唆するような印象だったという。
これに対し、ブラデントン市警のマイケル・ラジロウスキー本部長は、批判に反論している。「もし、麻薬を売る者がいれば、金であれ、車、家であれ、可能であるなら押収する」とし、麻薬で得た資金を、巻き上げるのが狙いであることを強調している。
その上で、最近訴えを起こしたジョンソンさんも、麻薬の密売人だと指摘し、訴追されなかったという理由だけでは、合意書にサインしている以上、金は返還できないと主張。「裁判所が、麻薬で得た金を返還するような決定を出すわけがない」と話している。
しかし、ある大学関係者は、ブラデントン市警の手法について、普通は財産の没収は有罪確定後に行われると述べ、その主張に疑問を投げかけている。
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