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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年12月02日14時00分掲載
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東ティモール首相がキューバの医学貢献を高く評価
【クアラルンプール2日=和田等】東ティモールのラモス・ホルタ首相はこのほど、キューバが医学面で東ティモールに果たしている貢献を高く評価する発言をおこない、注目を集めている。キューバは東ティモールからの多数の医学留学生受け入れとともに、医師団の東ティモールへの派遣を無償で行なっている。
ルイス・ロバト副保健相によれば、キューバでは現在東ティモール人医学生498人が留学、研修を受けているが、滞在費や授業料はキューバが負担している。今後数カ月にキューバはさらに200人の東ティモール人医学生を受け入れることにしている。
副保健相はキューバで学ぶ自国の医学生を、キューバで学ぶ海外の医学生数千人の中で最良かつもっともよく訓練された存在になっていると評した。キューバでは東ティモールのほか、世界21カ国の医学生が医学の勉強に励み、「ある面では米国を上回り、世界的にも最善の部類に入る保険制度を確立している」(副保健相)。
2003年にクアラルンプールで開催された非同盟運動諸国会議首脳会議の際に、シャナナ・グスマン東ティモール大統領と会談したキューバのカストロ国家評議会議長が、東ティモールの医学生50人に奨学金を提供するとの申し出をおこなった。その後キューバは、奨学金対象の医学生の数を1000人にまで引き上げている。
ホルタ首相は、キューバが相対的に貧しい国であるにもかかわらずこうした寛大な支援の手を差し伸べてくれたことに、「東ティモールは多くの国から祝福を受けたが、東ティモール国民にとっては、キューバ国民からの贈り物である保証された保健制度以上の贈り物はない」との言葉で感謝の念を表明した。
東ティモールの医学生はキューバのほか、インドネシアやポルトガル、フィリピン、フィジー、マレーシア、オーストラリアにも留学中だ。
▼全国各地でキューバ医師が活動
一方、キューバは東ティモールに医師302人(うち120人は専門医)を派遣、全国津々浦々で医療活動にあたっている。これら医師の給与もキューバ政府が負担している。
ホルタ首相は、キューバから派遣された医師たちが5月に東ティモールで起こった騒乱の際にも患者とともに村や病院にとどまる勇気を示したことを高く評価。地方部では身の安全が脅かされていないにもかかわらず、ボランティア隊員や派遣員を退避させた米国のピースコープや日本の国際協力機構(JICA)とは対称的に、道徳面、医療面、精神面で必要とされる支援を提供してくれたとも絶賛した。
また首相は米国とキューバの外交関係が冷たい関係にあることにも言及。東ティモールは相手国の内政には干渉しないとの原則を堅持し、両国との良好な関係を今後も維持していきたいとの考えを表明した。
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