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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年12月06日16時54分掲載
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解雇は性差別とTV局に抗議 豪の看板女性アナウンサーが訴え
オーストラリアで今、民間テレビ局の看板女性アナウンサーの解雇問題が、国民の大きな関心を集めている。話題の人は、民放局・チャンネル10の報道番組で、長年にわたって活躍してきた美人アナウンサー、トレーシー・スパイサーさん(39)。スパイサーさんはこのほど、同テレビ報道局内のリストラなどを理由に、「12月31日で雇用契約を打ち切る」との解雇通告を受けたことに反発、「解雇は性差別で連邦法に違反する不当行為」と主張、同局に解雇撤回などを求めている。(ベリタ通信=都葉郁夫)
地元紙などによると、同国東部クイーンズランド州ブリスベーン出身のスパイサーさんは、地元の大学を卒業すると同時に報道の世界に入り、地方のラジオ、テレビ局でアナウンサー、レポーターとして経験を積んだ後、1990年代初めにチャンネル10と雇用契約を交わした。
スパイサーさんの名前が全国的に知られるようになったのは95年に、同局の夕方および夜のニュース番組を担当してからだった。テレビ映りののよさに加え、取材現場にも出てジャーナリストとしての才能を発揮、社会性のある問題に鋭く迫り、的確な報道が人気を集めるようになった。
この功績が認められ、スパイサーさんは4年後の99年には、チャンネル10の主要ニュース番組「モーニング・ニュース」の主役に抜擢され、同局報道部門の看板アナウンサーの地位を確保した。
最近は同番組の月、火曜日担当として、また、週末のニュース番組のアンカーとして登場、視聴者に親しまれてきた。
▼産休取得で関係にひび
同局とのこうした良好は関係にひびが入ったのは、スパイサーさんが第2子出産に向けて産休をとったころからだったとされる。
スパイサーさんは今年7月、無事、長女グレースちゃんを出産したが、同局はその後、「できるだけ早く職場に復帰、ニュース番組を担当してほしい」と要請していたが、スパイサーさんが復帰を果たしのは10月に入ってからだった。
公共ABC放送(28日付電子版)によると、復帰後、双方の間で雇用契約の見直しが進められ、その結果、チャンネル10はこのほど、「雇用契約を12月31日で打ち切る」との電子メールをスパイサーさんに送り付け、解雇を通告したという。
これに反発したスパイサーさんは27日、弁護士を通じて10ページに及ぶ抗議文を同局にファクスで送り、その中で「解雇は性差別に基づくもので、性による差別を禁じた連邦法、さらに労働法に違反している」と同局の解雇通告を厳しく糾弾、その上で、話し合いの再開や解雇の撤回などを求めている。
スパイサーさんは今のところマスコミに沈黙を守っているが、彼女の弁護士は「チャンネル10は彼女の仕事に満足していた。突然の解雇通告には驚いている」と述べ、同局に真意をただしたいとしている。
これに対しチャンネル10側は「契約更改はしない。長年にわたったスパイサーさんの功績に感謝する」と述べた。その一方で「わが局は女性の雇用および職員の家庭問題を重視しており、年齢、性、民族、宗教などを理由に差別することはない」と強調、スパイサーさん側の抗議に反論している。
さらに、同局は今回の解雇通告を「報道局内の編成見直しと費用対効果を考慮して行った。スパイサーさんの後任は置かない」と説明、あくまでも同通告の正当性を主張している。
オーストラリアのマスコミには現在、スパイサーさん解雇問題を機に、その是非に加えて、女性を取り巻く雇用環境、企業の取り組み姿勢などに焦点を当てた論議が活発化している。それだけにスパイサーさん問題が今後、どのような展開をみせるかが注目される。
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