・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・国際
・農と食
・教育
・文化
・アジア
・入管
・中国
・市民活動
・米国
・欧州
・みる・よむ・きく
・核・原子力
・検証・メディア
・反戦・平和
・外国人労働者
・司法
・国際
・イスラエル/パレスチナ
・市民活動告知板
・人権/反差別/司法
・沖縄/日米安保
・難民
・医療/健康
・環境
・中東
提携・契約メディア
・AIニュース
・司法
・マニラ新聞
・TUP速報
・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus
・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2024年11月22日
・2024年11月21日
・2024年11月20日
・2024年11月18日
・2024年11月17日
・2024年11月16日
・2024年11月15日
・2024年11月14日
・2024年11月13日
・2024年11月12日
|
|
2006年12月16日09時26分掲載
無料記事
印刷用
命と引き換えになったいたずら オハイオ州で14歳の少年射殺
米国の若者がよくするいたずらが、高校などに停車している級友の車に、トイレットペーパーを巻きつけること。週末の閑静な住宅街では、寝静まったころに民家の庭先にある植樹にトイレットペーパーを巻き、逃げ出す不心得者も多い。こうしたいたずらは、むしろ人畜無害だが、銃の所持が許可されている米国では、単にいたずらと思っていても、相手の感情次第で、とんでもない方向に発展する恐れがある。米オハイオ州で、子どもたちのいたずらが、射殺事件にまで発展し、波紋を呼んでいる。(ベリタ通信=江口惇)
米メディアによると、12月2日早朝。3人の子どもたちが道路沿いに集まっていた。その中に中学3年生のダニー・クロフォード君(14)がいた。1日は金曜なので、来週の月曜まで授業はない。自由を謳歌したい衝動に駆られたことは容易に想像できる。しかし、エネルギーは逆の方向を指していた。
彼らは道路を通過する車にめがけて卵をぶつけるいたずらをしていたのだ。いったい何台の車に卵をぶつけたかはわからない。別のSUV(多目的スポーツ車)が通りかかった。卵が車の側面に当たった。これまで車は、いたずらを無視して走りすぎていた。しかし、今回は違った。
SUVが止まり、男性が出てきた。銃を持っていた。3人はクモの子を散らすように逃げ出したが、男性が追いかけてきた。一人の少年が、その後6発前後の銃声を聞いた。少年たちは、その後警察に対し、ダニー君は当時卵を投げていなかったと話している。
ダニー君は、男性に追い詰められ、背中を撃たれて死亡していた。少年たちの通報を受け、警察も捜索を開始。撃った男性は、その後車を運転し、その後車を乗り捨ていた。車の照合から、57歳の白人女性が所有する車と判明しているが、今のところ、誰も逮捕されていない。
ダニー君の両親は、かなり昔に離婚している。長くバージニア州に住む母親のケリー・クロフォードさんと暮らしていた。しかし、最近父親とも暮らしてみたいとしてオハイオ州コロンバスにことし5月移り、その後地元の中学校に通っていた。
▼なぜ男性は逆上?
いたずらを受けた男性が、なぜ銃を持ち出すまでに逆上したのか。オハイオ心理学会のメンバーで、マウント・カーメル病院のクレイグ・トラビス博士は、卵をぶつける行為は、人を怒らせるものだと指摘。その上で、人は感情的になると、衝動的に行動するようになり、問題を(理性的に)解決することを無視してしまうと話している。
一方、ダニー君の突然の死に多くの関係者が悲しみに包まれている。死に値するほどのいたずらだったのかと疑問を呈する声も上がっている。
ダニー君の祖父は、「ダニーは少年だった。家族は沈んでいる。犯人が捕まるのを期待している」
ダニー君はバージニア州時代、リトルリーグに通っていた。あるコーチは、ダニー君が活躍したアルバム帳を見ながら、殺ろすまでのことかと驚いていた。
|
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|
|