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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2006年12月19日01時53分掲載
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運転中コンクリート片が顔面直撃し失明 再起誓う美人モデル
米国で車を運転していると、時折、石やコンクリートの破片が飛んでくることがある。廃材などを積んでいる大型トラックは、フードをしていないことが多いので、運転中に破片が荷台からすれ落ち、車のフロント部分を直撃したりする。避けるのはほとんど不可能だ。最近、このコンクリート片に直撃され、左目を失明した美人モデルの話が、地元紙に掲載された。普通なら気落ちするものだが、再起を誓っているという。(ベリタ通信=江口惇)
米紙サンディエゴ・ユニオン・トリビューンによると、この女性はアーウェン・レナーさん(24)。ニューヨークでジャズ、バレエ、ヒップホップなどの踊りを2年間修業した後、故郷の米カリフォルニア州サンディエゴに戻ってきた。
彼女には夢があった。ダンサー、振付師、それにモデルとして働くことだった。彼女がニューヨークから戻ってきたから10日後に悲劇が襲った。
6月10日、恋人のアダムス・ダニエルさんを乗せ、サンディエゴ近郊のサンマルコス周辺をの78号線を運転していた。車はボルボだった。突然、重さ2キロ以上のコンクリート片が、フロントガラスを直撃した。けがをしなかったアダムスさんが必死で車を路肩に止めようとした。車は転倒してやっと止まった。
レナーさんは左側の顔面が激しい損傷を受けていた。真後ろを走っていた運転手が救援に駆けつけた。彼は、近くのパロマー医療センターの救急病棟で働く医療スタッフだった。かれが応急措置を講じる一方、病院に連絡、事故から20分後には、パロマー医療センターで手術が開始される、手際の良さだった。
▼最悪の顔面破壊を克服へ
手術は大変なものだった。マーク・モフィド博士は「自分が取り組んだ中でも最悪の顔面破壊のケースだった。彼女の顔のすべての骨が砕けていた」と語った。
形成外科医が何週間もかかってレナーさんの顔面修復の治療をした。彼女の尻の骨が代用に使われた。彼女の目にガラスの義眼が入れられた。歯も損傷を受けており、治療が行なわれた。
彼女は健康保険に未加入だったが、支援団体の援助や、また病院側も治療費を一部免除してくれた。彼女を支援するウェブサイトも立ち上がった。普通3カ月間の入院が必要だったが、彼女は17日間で退院した。幸い、脳などに後遺症はなかった。
9月からは託児所のダンスのアシスタントとして働き出した。彼女にとってはダンスは8歳のときからやっており、ダンスは自分の人生だった。しかし、片目を失ったことで、距離感覚がつかめず、ダンサーとして舞台に立つ夢は断念した。
レナーさんは以前もモデルとして活躍していたがこれもあきらめた。「私は生き残った。体が不自由になることもなかった。もうどう見られるかには関心がなくなった」と語るレナーさんは、自分はいつも積極的で、小言を言わないタイプだという。今は前向きに生きることだけを考えている。今後大学院でジャーナリズムの勉強をすることを考えている。
レナーさんの父親は、弁護士を立て、コンクリート片を落とした加害者を裁判にかけたい考えだ。しかし、いったい誰がどこで、落としたのか証明するのは非常に難しいのが実情だ。
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