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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2007年01月02日11時06分掲載
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エイズや癌など万病を気で治す モロッコで評判の手治療師
砂糖2キロの報酬で手から気を発して万病を治すというモロッコ人治療師バーマッキー・タラビーさん(53)のもとに一日平均世界中から4千人が」押し掛けている。12月28日付のミドル・イースト・オンラインが報じた。(斉藤力二朗)
毎朝、さまざまな年齢、階層の幾千もの人々が粗末なガレージの前で、万病を治す能力を持つと断言する治療師との面会を待っている。
バーマッキー・タラビーさん(53)は一年前から首都ラバトの南方25キロの町スハイラートで治療を始めた。「魔除けを行なっているのではない。私に能力を授けられた神様の名前で、エイズや癌を含めすべての病気を治すことが出来る」と語る。
バーマッキーさんの姿を見て女性たちが舌を震わせながら上げる歓喜の声を意味するザグルータを上げる。こんな中、「この人たちに病気が治ったかどうか聞いてみるがいい。私のもとにはイスラエルや欧州、イスラム世界など世界各地から患者がやって来る」と興奮気味だった。
人々は彼を「バーマッキー」、すなわちマッキー父さん、あるいはアラビア半島のメッカかメディナに起源を持つ家族の出ということで「シャリーフ」と呼んでいる。彼はコーランを暗記しておらず、宗教知識もほとんど持ち合わせていない。
「莫大な遺産を相続したので私は大金持ちだ。また、この辺りで一番大きな農園も持っている。これで金のために治療しているのではないことが分かるだろう」。これがバーマッキーさんの口癖だ。
眼に癌を患い、治療の順番を待っていた女性技術者のライラさんは、「この治療法は磁力熱と呼ばれ、患者の健康状態や精神状態を改善する中国の気功に似たものだ」と説明した。
患者のうち女性と子供を先に治療する。患者と熱のこもった握手をし、コップの水にバラカ(神の恩寵)を与えて治療能力を持った水に変える。その後、再度列に並んだ患者と握手する。
一回目に握手は患者にエネルギーを伝え、二回目は、患者から病気や痛みを身体の中に取り込むという。
癌が全身に転移している洋装女性のファーティマさんは語る。「私は理性派人間だが、このような治療では丸ごと信じきることが大切だ。もう痛みを感じなくなったし、背骨も前より強くなった。今では普通に歩けるので医者も喜んでいる。バーマッキーさんの治療を受けたとは言っていないけれどね」
ある大学医学部の教授はバーマッキーさんのことは一切信用しないと強調、「彼の治療で癌が縮小し、医学的に症状や数値が改善したという患者がいれば信用する」と語った。
一方、モロッコ当局はバーマッキーさんが政治に介入したり宗教的な発言を行なったりしない限り、治療行為については放任する姿勢を取っている。
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