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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2007年01月03日22時30分掲載
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ネバダ次期州知事に”セクハラ“疑惑 被害女性の主張却下
米ネバダ州の次期州知事ジム・ギブンズ氏(61)が、06年11月の知事選挙の3週間前に、ラスベガスのレストランの駐車場で、32歳の女性に腕をつかむなどして言い寄った“セクハラ”疑惑が浮上していたが、クラーク郡検事局は27日までに、証拠不十分として立件しない考えを表明した。女性は正義がなされたとは思わないと述べ、不満の意を表明した。(ベリタ通信=江田信一郎)
ギブンズ氏はネバダ州選出の元下院議員(共和党)。11月7日の連邦議会選挙と一緒に実施された知事選で、民主党の対立候補を破って当選した。米メディアによると、この選挙の前の10月13日、キブンズ氏はレストランで、ウエートレスのクリッシー・マゼオさん(32)らと酒を飲んだ。
マゼオさんの主張によると、この後二人は駐車場に行ったが、エレベーターを出た付近で、ギブンズ氏が突然、マゼオさんの腕や肩をつかみ、彼女の体を壁に押し付けたという。マゼオさんはこれを振り切り、近くのコーヒー専門店に駆け込み、「911」(警察・消防)通報した。
「911」に残された録音テープによると、マゼオさんは同日3回にわたって警察に電話している。ギブンズ氏は14日に、滞在先のホテルで事情を聴かれている。
ギブンズ氏は、この容疑に対して強く反論した。同氏は、彼女の車まで行くために駐車場に一緒に行ったが、途中彼女がつまずいたため、助けるために彼女を支えたと話した。二人は他の友人らと一緒にレストランで飲食したことになっているが、マゼオさんとギブンズ氏の元々の関係ははっきりしていない。
当初、マゼオさんは警察に通報したものの、事件として告発する気持ちはなかったとされるが、その後態度を変えた。マゼオさんによると、彼女の友人の一人が、マゼオさんに事件の取り下げを強く勧めたという。その友人は、ギブンズ氏は「実力者であり、申し立てを取り下げないと、マゼオさんや、その赤ん坊らが殺されることになる」と警告したという。
警察内部にも初動捜査で不可解な動きがあった。事件申し立てのあった直後、郡保安官が、ギブンズ氏に電話でこの旨を報告していたことが判明した。マゼオさんの弁護士は、こうしたギブンズ氏寄りの警察の対応を批判している。
また駐車場には、監視カメラが設置されていたが、当初故障していたと説明されていた。しかし、事件から12日後に、突然、駐車場を管理している民間警備会社からテープが見つかったとの報告があった。
奇妙なことにテープには、二人の姿はなく、猫が通り過ぎるのが目撃されただけだった。これは二人が駐車場に行ったとの申し立てと矛盾する。このため、警察、検察当局は、証拠が不十分だとして、事件の立件を断念した。
しかし郡検事局では、マゼオさんに事件の取り下げを勧めた女性が、ギブンズ氏の選挙運動に関与していたかどうかなどは引き続き調べる方針という。
捜査見送りについてギブンズ氏の関係者は、「これは初めから虚偽の申し立てだった」と強調。ギブンズ氏がマゼオさんがつまずいたため助けたと述べているのにもかかわらず、「ギブンズ氏は駐車場には行っていなかった」といつの間にか事実関係を“修正”している。
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