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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2007年01月12日08時16分掲載
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加州の刑務所で収容者が下痢、嘔吐訴える ノロウイルスが原因か
ノロウイルスが原因ととみられる感染性胃腸炎が米カリフォルニア州の刑務所で集団発生し、矯正当局は対応に追われている。刑務所は限られた区域内に、多数の収容者が生活しているため、一度感染すると瞬く間に広がる傾向がある。ある刑務所では、既にノロウイルスが検出された。また別の刑務所でもノロウイルスの可能性があるとして、新規の入所者の受け入れや弁護士の接見などを当面停止し、外部との接触を絶って、刑務所の外に感染が広がらないように対策を講じている。(ベリタ通信=江口惇)
米メディアによると、ノロウイルスが発生したとみられるのは、サンフランシスコ湾の近くにあるサン・クウェンティン州刑務所。1852年7月に開所し、現在、収容者は5116人、職員は1685人。収容者数は、予定人員の1・5倍の状態になっている。
2006年12月28日に少なくとも489人の収容者と職員6人が、下痢、嘔吐、腹痛、発熱などの症状を訴えた。
一部の者が、その後独房内でその後食事の提供を受けたほか、水分補給による手当てを受けた。しかし、入院するものはいなかった。ノロウイルスは、発症後数日で回復するといわれている。
報告を受けた州矯正リハビリ局では1月3日までに、管轄内の収容施設に送られる予定の新規の収容者の受け入れの停止を決めるとともに、すべての弁護士との接見を停止した。また法廷への出廷を当面見合わせることにした。またボランティアに訪れる者も、追って指示のあるまで、刑務所内に立ち入ることはできなくなった。このほか、収容者が共有する場所の清掃が行なわれた。
同刑務所は、カリフォルニア州北部の17の郡から、毎週50人から125人の収容者を受け入れている。今回、新規の受け入れを当面停止したことで、それぞれの郡などが、刑務所の送る予定だったものの滞在先を一時的に確保する必要がある。
州矯正リハビリ局では、食中毒が地域社会に広がらないようにあらゆる手段を講じていると話している。4日に、衛生当局から2人の看護婦が刑務所を訪れ、ノロウイルスによる集団発生かどうかを検査するという。
一方、カリフォルニア州北部のサクラメントに近いソラノ州刑務所でも12月、収容者の60人が下痢、嘔吐などの食中毒症状を訴えた。その後、原因はノロウイルスであることが確認された。
同刑務所の収容人数は約6000人。サン・クウェンティン州刑務所と同様、定員の約2倍の過密状態になっている。ソラノ州刑務所当局では、ここ数週間念入りな清掃を行なっている。
ここの刑務所の構造は、寄宿舎の形式になっており、独房の形式になっていない。現在発症は収まっているが、依然20人の病原体を持った患者がいるという。職員に感染者はいないとしている。今後の発症を防ぐため、毎日収容者の健康チェックを行い、監視を続けているという。
カリフォルニア州の刑務所は、現在収容者の過密問題に直面している。限られた区域内に、定員の2倍に達する収容者が生活していれば、食中毒などが発生した場合には、患者数が急増することが予想される。それだけに刑務所の混雑解消問題も州当局の大きな課題になっている。
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