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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2007年02月04日02時08分掲載
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シュワ知事は“思い込み症候群”? 年齢を忘れる団塊世代
ボディービルで鍛えた筋肉隆々の肉体が自慢だったアーノルド・シュワルツネッガー・カリフォルニア州知事(59)は現在、松葉杖をついて公務に復帰している。昨年12月、アイダホ州のスキー場で大腿骨を骨折し、病院で骨をつなぐ手術を受けたからだ。同知事は、59歳という年齢から、ベビーブーマー世代の真っ只中の属する。現代の中高年層は、昔と違ってスポーツにいそしむ傾向があり、知事のように病院のご厄介になる人が多いという。(ベリタ通信=江口惇)
シュワルツネッガー知事は、米映画「ターミネーター」などのアクション映画で人気を博したことで知られる。当時は、スクリーン狭しと暴れまくったが、肉体的な衰えは隠しきれない。昨年12月23日に足を骨折した後は、完全に回復できるのかと不安の声が上がった。外見上はともかく、年齢を重ねると共に、骨ももろくなっているといわれる。
シュワルツネッガー州知事は、年齢的にはベビーブーマー世代。同世代は、人口が特に多かった世代を指す。米国では1946年から64年生まれが該当し、現在その人口は7800万人といわれている。
病院での手術は成功し、完全に回復するまで8週間かかるという。若ければもっと早く治癒するといわれる。同知事は、スポーツを愛し、肉体を動かすことが好きなベビーブーマー世代の代表格。“疲労骨折”と診断されれば、同じ世代の人々に影響を与えるので、メディアの関心が集まった。幸運にも、医師団の判断は、骨のもろさが原因ではなく、単なるスキー場でのスピードの出し過ぎだった。
米メディアによると、ベビーブーマー世代には、40歳代を超しても、20歳代と同じように体が動かせるとの“思い込み症候群”が存在するという。しかし、医師たちによると、機械の部品のように、人間の体もさまざまな部分で老朽化している。若いと思って無理な運動をすると、思わぬ事故に遭うことになる。
統計的にも、ベビーブーマー世代がスポーツに関連した事故で、病院に訪れることがめっきり多くなった。昔なら、中高齢者にはみられなかった負傷の部位も目立っている。ひざや尻の骨の手術、軟骨やじん帯の損傷などがそれに該当する。
ベビーブーマー世代は、ランニング、水泳、サイクリングなど様々な運動を行なっているが、負傷者が増えるということは、年齢を無視して過剰な運動をしている証拠でもある。
ともかく、現在のベビーブーマー世代は、昔の世代に比べたらはるかに行動的だ。シュワルツネッガー知事は2006年にオートバイを運転中、転倒し、唇を縫うけがをしている。01年にもオートバイの事故で、肋骨を折る事故を起こしている。同知事も“思い込み症候群”にかかっている一人かもしれない。
運動はしないより、したほうがはるかに健康にいい。しかし、無理な運動はかえって逆効果になる。医師たちは、40を過ぎたら、健康管理を考えて無理をしないことが大切だと指摘している。例えば、ランニングなどでは、入念なウオームアップとストレッチが必要だという。
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