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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2007年02月10日11時42分掲載
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NFLの選手が警官に損害賠償を請求 銃撃で負傷し高給がふいに
米大リーグなどと並んで人気のある全米プロフットボールリーグ(NFL)。選手として選ばれるのは最強の男たちだが、負傷などで戦列を離れれば控え選手に正選手の地位を奪われる悲哀を味わうことになる。サンディエゴ・チャージャーズのスティーブ・フォーレイ選手(31)もその一人。しかし、彼の場合は、飲酒運転をしているときに、非番の警官に撃たれて負傷するという、自己管理上の問題だった。そのフォーレイ選手が、当事者の警官らを相手にこのほど、損害賠償請求の訴えを起こした。(ベリタ通信=江口惇)
同選手は身長192センチ、体重120キロで、ポジションはラインバッカー。2006年9月3日未明、ナイトクラブで酒を飲み、サンディエゴ郊外のパウエーにある自宅に帰宅中、ハイウエーを走っていた非番の警官アーロン・マンスカーさん(23)に発見された。
マンスカーさんは、コロナド市の警察に所属する新人だった。自宅に戻る途中で、自分の車を運転し、制服は着ておらず、警察バッジも携帯していなかった。しかし、拳銃は持っていた。
フォーレイ選手の車は、時速144キロ以上のスピードが出ており、運転も不安定だったため、マスカーさんの目にとまった。非番の警官は、特に仕事をする必要はないが、マスカーさんは不審車を追跡。
車がハイウエーを下りた後、マスカーさんは何度か車に接近、停車を命じたが、フォーレイ選手はこれを無視。ようやく自宅前で同選手が車から下り、追跡してきたマンスカーさんに近寄ろうとしたため、銃撃を受けた。弾は足や尻、腕に当たった。
フォーレイ選手は病院で手術を受け、現在は退院し、リハビリ訓練を行なっている。同選手は、追跡してきた警官を「カージャック」と誤解したと話しているが、その後の検査で、当日の夜に、規定の3倍を超すアルコールを摂取しているのがわかり、飲酒運転だったことが明らかになった。
マンスカーさんは13歳のときに、父親が飲酒運転のドライバーにひかれ死亡しており、飲酒運転には特に敏感なようだ。
フォーレイ選手は負傷により、残るシーズンの出場はできなくなり、給料77万5000ドルの支払いがキャンセルされた。当時、07年からの09年まで3年間、総額100万ドルの契約を結んでいたが、試合出場が不可能になった場合は、支払われないことになった。
屈強な男たちが体をぶつけあうフットボールだが、健康管理は選手たちの責任だ。特に飲酒運転に対する社会の目は厳しく、フォーレイ選手の行動に批判的な意見も多い。
同選手の弁護士は、フォーレイ選手は、追跡してきた者が制服も着ておらず、また普通車両を運転していたため、警官とは思わなかったと主張。その上で、同選手は発砲により、大きな経済的な損失を蒙ったとし、コロナド市当局と当該の警官を相手取って損害賠償請求訴訟を起こした。損害額はまだ特定されていない。
現在、リハビリ中のフォーレイ選手だが、再び一線に復帰できるのかはわかっていない。弁護士は、米紙サンディエゴ・ユニオン・トリビューンに対し、再びフットボールをするのは難しいとの見方を明らかにしている。
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