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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2007年02月12日08時26分掲載
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日中・広報文化交流最前線
「テニスの王子様」(「網球王子」)に人気 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
中国では様々な人達がテニスに親しんでいる。政府、党の要人にはテニス愛好者は多い。一般市民も、生活に余裕が出てきた人達の間でテニスを愛好する人が増えている。これまでは五輪などで必ずしもメダルに縁が無かったが、アテネ五輪で女子ペアが中国として初めてテニスの金メダルを取ったことから、徐々に人気が出てきている。テニス人口をどう見るかは難しいが、日本が7〜8百万人、中国は1千万人との見積もりもある。テニスを通じる日中交流について報告したい。
●政府、党要人のテニスの腕は?
中国の政府、党要人でテニス愛好者は、曾慶紅国家副主席、呉邦国全人代常務委員長、賈慶林政治協商会議主席、李長春政治局員、羅幹政治局常務委員、李瑞環・元全国政治協商会議主席、李嵐清・元副総理などがいる。万里元全人代常務委員長は本年91歳になるが、今でも週に何度かテニスをしているという。(以上は、中国テニス協会関係者から最近聞いたものである。)
在中国日本大使館の歴代館員の中でテニスを愛好して、これらの要人とテニスをしたことがある者もいる。某先輩から聞いた話であるが、要人とテニスの手合わせした同先輩によれば、ダブルスの試合をすると、要人達は強いパートナーを連れてくるので、負けてしまうということだった。某先輩は、要人とだけだったら、負けなかったと言いたかったようである。筆者も、昨年秋、中国外交部の知り合い達とテニスを一緒にする機会があった。北京の日本大使館に務める者は、テニスも素養の一つと言えるかもしれない。 李瑞環氏は、2001年3月に訪中した元テニスプレイヤーの伊達公子さんと会見している。李瑞環氏は、日本のテニスプレイヤー達の中国訪問を今後とも期待していると述べている。
本年2月9〜11日、北京市内の北京国際テニスセンターでデヴィス・カップ予選が開催され、日本のトップクラスの男子選手達が訪中した。筆者も開会式に参加する機会があり、開会式で両国国家のテープが流れた後、試合も観戦した。両国応援団も整然とした応援振りであった。週末の試合には、日本大使館員、北京日本人会からも応援にかけつけた。デヴィスカップでの日中対抗戦は1983年以来行われているが、この試合では日本が勝利したので、デヴィスカップでの日本対中国の通算対戦成績は7勝1敗になった。まだ男子は日本が優勢であるが、女子は中国の方が強い。
●kimeruのコンサートに若者殺到
日本の人気漫画・アニメの「テニスの王子様」は、正規版の漫画翻訳出版、そしてテレビアニメ放送が中国で行われている。筆者は、2004年12月11日に北京市内の本屋のホールで開催された中国語版漫画出版記者会見に出席したが、特に映画上映もコスプレもあった訳ではないが、それでも会場は100名以上を越える若者が集まっていた。 またアニメも北京テレビなどで放送されている。中国のテレビにおける外国アニメ放送は一定の規制がかけられているが、スポーツ振興という意味もあってか、「テニスの王子様」は、最近ではテレビ放送が認められた数少ない日本アニメの一つである。
テレビ・アニメ「テニスの王子様」のテーマを歌っているkimeruは、2006年6月北京と重慶でコンサートを開いたが、「テニスの王子様」で知っている中国の若者達が多数集まり、大変盛り上がったそうである。 日本では、「テニスの王子様」を見てテニスを始めた若者が多く、テニス人口が増えているそうだが、中国でも同様にテニス人口を増やすのに貢献するかもしれない。(つづく)
(本稿中の意見は、筆者の個人的意見であり、筆者の所属する組織の意見を代表するものではない。)
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デヴィス・カップ予選日中対抗戦開会式(北京市内、2007年1月)





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