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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2007年02月12日16時38分掲載
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警察のやり方に怒りの声が殺到 妊婦の懇願を無視し尋問続行
米ミズーリ州カンザスシティーで昨年、パトロール中の警官二人が巡回中に女性が運転する不審車両を発見した。女性を尋問した際、女性から何度も「出血が起き、流産しそうだ。病院に行かせてほしい」と懇願されたが、これを無視して逮捕。女性は翌日留置場から病院に送られたが、取り出された子は間もなく死亡した。当時の警官と女性とのやり取りの様子を記録したビデオが最近、公表されたため、警察に対し、市民から怒りの声が上がっている。この事態にあわてたカンザスシティー市警は、警官二人を停職処分にするとともに、内部調査に乗り出している。(ベリタ通信=江田信一郎)
ビデオは、地元紙カンザスシティー・スターが、ミズーリ州の情報公開法である「サンシャイン法」に基づき、パトカーに設置されている監視カメラの記録を入手。1月30日にそのビデオが公開され、反響を呼んだ。
同紙によると、昨年2月5日午後10時45分ごろ、パトカーが、偽の一時車両番号の札をつけた車両を発見、停止させた。運転していたのはソフィア・サルバさん(32)。
パトカーに乗っていたのは、勤続4年の女性警官と同2年の男性警官の二人。サルバさんは、男性警官に対し、「流産しそうだ。出血している。病院に行くところだ」と説明した。 サルバさんは運転免許証を持っておらず、男性警官は身元確認の尋問を続けた。男性警官は、先輩の女性警官に対し、「妊娠3カ月で、出血していると言っているが」と相談したが、女性警官は取り合わず、サルバさんへの質問を繰り返した。
この間にもサルバさんは、「出血している。病院に行きたい。下着の中をみてほしい」と懇願したが、女性警官は無視し、病院に行くのは、こっちの仕事が終わってからといった趣旨の発言をしたという。
警官は照会の結果、小さな子どもを家に残して外出した問題などで令状が出ているため、サルバさんを逮捕し、手錠をかけた。この間、サルバさんが警官に懇願した回数は、計21回にわたったという。
午後11時半警察署に連行され、留置場に入れられた。着替えなどが与えられたが、病院へは運ばれなかった。翌朝、係官が血のりに包まれているサルバさんを見つけ、病院に搬送。男の子が取り出されたが、すぐに息絶えた。
サルバさんは1月26日に既にカンザスシティー市警を相手取り、子どもが死亡したことなどについて損害賠償請求訴訟を起こしている。金額については特定されていない。
ビデオが公開された後、警察や関係機関には市民から電子メールや電話での苦情や怒りの声が殺到した。カンザスシティー市警では2月1日、警官二人の停職処分を発表し、留置場内での対応を含め、内部調査に着手した。
同市警のジム・コーウィン本部長は、今回の警官の行動は、警察学校で教える方針などと矛盾していると指摘。病人や負傷者の搬送を行なうことは、警察の仕事の一つとの認識を示した。
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