・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・国際
・農と食
・教育
・文化
・アジア
・入管
・中国
・市民活動
・米国
・欧州
・みる・よむ・きく
・核・原子力
・検証・メディア
・反戦・平和
・外国人労働者
・司法
・国際
・イスラエル/パレスチナ
・市民活動告知板
・人権/反差別/司法
・沖縄/日米安保
・難民
・医療/健康
・環境
・中東
提携・契約メディア
・AIニュース
・司法
・マニラ新聞
・TUP速報
・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus
・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2024年11月22日
・2024年11月21日
・2024年11月20日
・2024年11月18日
・2024年11月17日
・2024年11月16日
・2024年11月15日
・2024年11月14日
・2024年11月13日
・2024年11月12日
|
|
2007年02月18日13時34分掲載
無料記事
印刷用
米では教師との会合をすっぽかせば罰金! 保護者は「行き過ぎ」と反発
米国の公立学校では、教師が児童、生徒の保護者を学校に呼び、子どもの授業態度や勉学の進み具合などを話し合うことがしばしば行なわれる。しかし、保護者によっては仕事が忙しくて、学校からの会合の通知をすっぽかしたり、忘れたりすることがある。米テキサス州議会の議員が、これでは困ると、教師との会合の約束を破った保護者らの行動を違法行為とし、最高で罰金500ドルを科する法案を提出した。保護者の間からは「とんでもない」と反発の声が上がっている。(ベリタ通信=江口惇)
米メディアによると、法案を提出したのは、ウェイン・スミス州下院議員(共和党)。親たちが、教師がせっかく児童、生徒たちの勉学や生活態度ぶりについて話し合おうと、個人面談のスケジュールを設定しても、無視されたりすることが目立つため、法案を提出したという。
スミス議員は「親たちは、子どもの学習や生活態度を知る必要がある。子どもの将来がかかっている以上、教師との話し合いは必要だ」と言い切る。その上で、法案の狙いは、保護者を罰するためではなく、学校にこさせ、教師との話し合いを持たせるためだと説明する。
万一法案が可決された場合、保護者が仮に教師との会合を欠席したりすれば、その理由が合理的なものでない限り、その行為は「軽罪」とみなされ、最高で500ドルの罰金刑となる。いまのところ、何が合理的な理由に該当するかは明らかになっていない。
一部の教育関係当局者からは、法案については判断を留保しながらも、スミス議員の考えは、保護者を学校に呼び戻すののが狙いであり、その志は正しいと賛辞の声が上がっている。ある母親は「子どもが学校で問題を起こしているのに、保護者がこれを無視して約束の会合に来なければ、これは侮辱であり、責任を問われるべき」と話している。
▼保護者を「犯罪者」扱いと反発
これに対し、会合を無視した保護者を「犯罪者」として罰する発想に対して反発の声が上がっている。
公立学校に通っている二人の子どもを持つ母親は、「クレージーだ! フェアじゃない」と怒る。また女子高生の母親は「アプローチの仕方に問題があると思う。そんなことをしたら(学校との関係は)友好的ではなくなる」と懸念する。
しかし、教育現場では、保護者が児童、生徒に関する個人面談に欠席する率は高くなっており、これを何とかしたいとの空気があるのも事実だ。
あるPTA関係者は「親たちは子どもの育てを学校におしつけがちだけに、法案を支持する人たちの気持ちもわかる。親たちはもっと責任を果たすべきだと思うが、(法案が)それを果たすとは思えない」と話し、むしろ学校側が、親たちに会合の重要性を認識させる努力をすべきだと提言している。
米国では共働きの家庭が多く、学校に顔を出すのが大変な親たちも多い。特に日中に会合時間が設定されると、勤務中抜け出して学校に来るのは、容易ではないという。教育現場の教師たちの中にも、こうした事情を知って、保護者たちに同情を寄せる声も上がっている。またヒスパニック(中南米系)の親たちは、英語が話せないものが多く、教師との会合を敬遠する傾向が強まっているという。
|
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|
|