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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2007年03月31日02時09分掲載
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元プロ選手の遺族は強く反発 米国防総省が隠ぺいと批判
元米プロフットボール選手のパット・ティルマン氏(27)が、2004年にアフガニスタンで軍事パトロール中に死亡した。原因は味方の誤射によるものだった。しかし、なぜ軍当局は1カ月以上もそれを秘密にしたのか。国防総省は最近、軍内部に組織的な隠ぺい工作はなかったとの報告書を公表したが、ティルマン氏の遺族は、「まったく受け入れられない」と強く反発。米議会での真相解明を要求するなど、問題は依然尾を引いている。(ベリタ通信=江口惇)
ティルマン氏はフットボールリーグ(NFL)のアリゾナ・カージナルスの選手だったが、2001年の9・11同時多発テロの後、カージナルスとの高額契約を振り切って、弟のケビン氏と一緒に陸軍に入隊した。愛国的な行為として話題になり、当時のラムズフェルド国防長官からも感謝の書簡を送られている。
米紙サンノゼ・マーキュリー・ニュースなどによると、2004年4月22日、アフガニスタンの山岳地帯をティルマン氏は、陸軍レンジャー部隊の一員として、二手に分かれてパトロール中だった。その後銃撃戦が発生。他のレンジャー部隊が、高みの場所に現れたティルマン氏らを敵と勘違いし、銃撃を浴びせた。同氏は、味方とだわからせるために懸命に合図を送ったが、無駄だった。
直ちに味方の誤射であることがわかったが、軍当局はなぜかこれを公表しなかった。ティルマン氏は、当初、アフガニスタンのゲリラと交戦して死亡したと説明された。軍当局は、戦闘で勲功のあったものに送られるメダルの銀星章を、誤射の事実を知りながら、ティルマン氏に付与した。
同氏の死は、「英雄の死」として広く喧伝された。5月3日、ティルマン氏の出身地であるカリフォルニア州サンノゼで追悼式が営まれ、その模様は全国に中継された。しかし、遺族はその後になって、ようやく軍当局からティルマン氏の死は、味方の誤射によるものだとの説明を受けた。死後から35日間が経過していた。遺族は「軍が何かを隠している」と強く反発した。
これまでに実際に銃撃を加えた一般兵士を含む7人が処分されているが、国防総省は、軍内部に隠ぺい工作があったかどうかなどをさらに調査し、その結果を3月26日に公表した。誤射については、「不慮の出来事」とし、またティルマン氏の死に対する真相の公表が遅れたことについては、組織的な隠ぺい工作はなかったと結論付けた。
ただし、4人の将軍や野戦司令官を含む9人がティルマン氏の死の扱いについて、個々に致命的な判断ミスを犯し、遺族に長い間、真実を伝えなかったと指摘した。軍将校らが当初、なぜ間違った情報を流し続けたのか、その理由は不明だとしている。今後一部の将校に何らかの処分が下る可能性もある。
ティルマン氏の遺族は、報告書を受け声明を発表し、国防総省は意図的に罪を小さくしようとしていると反論し、組織的な隠ぺい工作があったのは明らかだと指摘した。その上で、軍当局は、家族のみならず、全国民を欺こうとしたと述べ、同氏の死は、国防総省の宣伝材料に使われたと語った。今後は議会で軍当局への追及を続ける考えだ。
軍当局が当時、味方の誤射の直ちに公表せず、「英雄の死」として扱ったのは、同じころに、イラクでの米軍兵士によるアブグレイブ旧刑務所での拷問・虐待事件が明らかになっていたためともいわれている。
一方、アリゾナ州選出で共和党の大統領指名候補を目指しているマケイン上院議員は、今回のケースについて、「弁解のしようのない隠蔽工作だ」と述べ、誤った情報を流し、ミスリードした軍高官のミスを批判した。その上で、真相解明に向け、先頭に立って奮戦しているティルマン氏の母親メアリーさんを賞賛した。
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