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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2007年04月10日09時22分掲載
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「サダムは生きている。影武者を処刑」との噂飛び交う バクダッド陥落4年
米英のイラク侵攻によるバクダット陥落から丸4年。がんじがらめの情報統制で監視されていたサダム政権時代とは一転、携帯電話、衛星放送、インターネットの普及によって情報がイラク国内と海外が結ばれ人々の目は開かれてきた。連日多発する自爆テロや米軍・イラク軍と反米武装勢力とのいつ果てるとも知れない戦闘状況の報道に埋没して、窮状の中を生きるイラク庶民の肉声はなかなか伝わってこない。ドバイでイラクから送られてくる人々の声を拾ってみた。(トニー高橋)
「昨年末に処刑されたサダムフセインは実は影武者だったとの噂が絶えない。真偽が知りたい」。イラク北部モスルに住む元兵士のサーレム・アブ・ターベルさん(41)はこう綴っている。米諜報機関員らからの暗殺を免れようと10人近い影武者が存在していたといわれたサダム・フセイン。影武者説の信頼度はともかく、庶民の間にこんな疑問が飛び交っているのは事実だ。
サダムの影武者が何人もいたことは確かであろう。「一人も見つからないどころか話題にもならないのは不思議だ」との疑念は消えない。「もし逮捕され、処刑されたのが影武者で本物のサダム・フセインがどこかに潜伏しているならばゾッとする」とターベルさんは伝えてきた。
サダム時代に海外へ流れていた情報は、今ではピタリと止んでいる事例が多い。その一つがサダムフセインやイラク軍が極秘の移動手段として使うとされたバグダッド市内に存在する無数の地下通路だ。
「80年代はイランと戦争。1990年から2003年までは経済制裁が続いた。地下道建設の資金はあったのか。陥落から4年経過しても地下通路自体、見たこともなければ入ったこともない」。バグダッド市カドミヤ地区に住むアル・ハイ・アブドゥール・アジーズ(42)さんはこう伝えている。
政府施設や軍事施設に駐留する米軍がもし地下通路を発見したら、ティクリートのサダム地下隠れ家のように公開してもおかしくないはずと彼はみている。
それどころかイラク侵攻の大義名分であった「大量破壊兵器」はついに発見されなかった。しかし、陥落直後のイラク国境警備は機能していなかった。隣国への密輸や武装組織へ兵器横流しが起きた可能性もある。「実際、バグダッドや地方の武器庫はもぬけのカラだった。おかしな話。陥落直後に移送した疑いが強い」。こんな意見もあった。
バグダッドに住むムクター・オスマン・イブリさん(36)は「日本人も含めて平和維持を名目にバグダッドへ世界中から部隊が集まった。しかし意味は一体何だったのか。どのような役割を果たしたのか。イラクに集まった各国兵士たちの現在の本音を知りたい」とのシビアな疑問を投げかけた。
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バグダッド市内を巡回パトロールする米軍車輌
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