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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2007年05月09日17時14分掲載
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クレオパトラが愛用したラクダの乳から化粧品開発へ
伝説的美貌のクレオパトラは毎日ラクダの乳風呂に入浴していたとされるが、砂漠の舟と呼ばれる頑健な生命力を持つラクダの乳には秘められた力が隠されているのか。アフリカ大陸の北西部のモーリタニアでラクダ乳製品工場を経営し世界初のラクダの乳からチーズを作っている女性実業家は、「ビタミンと鉄分が豊富なラクダ乳には清浄、血行促進、利尿作用がある。飲むだけでも美が保たれ、その脂肪から美肌用の固形や液体クリームが作れるだろう」と抱負を語る。ミドル・イースト・オンラインが報じた。(斉藤力二朗)
ラクダは背中にコブがあり、前歯はニョキッと目立ち、前髪は額に垂れかかり、独特な体臭があり、理想的な化粧品ができるとはとても見えない。だが、モーリタニアでラクダの乳製品工場を経営するナンシー・アブドッラフマーンは「ビタミンが豊富なラクダの乳は体を内外から浄化する物質になるかも知れない、実際にラクダの乳は肌に艶を出す」と述べる。
英国生まれのナンシーは1989年にアフリカで初めてラクダの乳製品商業プロジェクト「ティフィスキー(モーリタニア方言で春の意)」をモーリタニアの首都ヌアクショットで立ち上げた。スペインで学んだ技術者でもあるナンシーが経営する工場は、牧畜が生活手段と見なされているこの国でラクダや牛、ヤギの乳を原料とした各種の乳製品を生産している。そして現在ラクダの乳からの化粧品開発の可能性を考えている。
ナンシーは語る。「美肌クリームと石けんを生産し、豊かな消費者層を狙う。この国の女性は艶やかで透き通る肌を維持するために、昔から多量のラクダ乳を飲んでいる。伝説的美貌のクレヲパトラは、毎日ラクダの乳風呂に入っていたと言われている」
「確かにラクダの臭気は強烈だが不快臭ではない。ラクダは自身のケアを充分に行う動物で、無菌だし、病気になることもまれ。私自身、最低毎日一杯のラクダ乳を飲んでいる。飲み心地もよく、ビタミンと鉄分が豊富で特にビタミンCが多く含まれている」
その実、ラクダの乳は簡単には固まらずクリーム化も至難なので、他の乳からのようにアイスクリームやヨーグルトを同じように製造出来ない。工場では、ラクダの乳から脂肪分の少ないチーズを生産している。彼女は「これを生産しているのは世界で我々だけ」と誇らしげ。
しかし、モーリタニア人の大多数はチーズを食べないため、ナンシーは欧州、特にドイツに販売窓口を見つけた。だが動物の健康状態と食品の安全を監督する欧州連合傘下の関係機関による諸規則・規定があり、まだ欧州で販売は出来ていない。
牧畜はモーリタニアの国内総生産の17%を占め、ベドウィンである家畜の飼い主たちはフランスの2倍の面積に匹敵する広大な砂漠の大地を歩き回っている。
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