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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2007年08月18日12時32分掲載
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環境
猛暑を環境にやさしい省エネで乗り切るには 豪環境団体が奨める「グリーンホーム」
連日の猛暑に加えて甲子園の全国高校野球大会のテレビ中継などで、日本列島の電力消費はうなぎのぼりと伝えられる。そこで気になるのが環境への影響だ。省エネで夏の暑さを乗り切る方法はないものかと、オーストラリアの環境保護団体オーストラリアン・コンサベーション・ファンデーション(ACF)のジョシュア・メドーズ報道官に聞いた。ACFは、干ばつが恒久化している同国で、地球球温暖化による「気候変動」を食い止めるために一人ひとりの市民が何をできるかを訴えている。(アデレード=木村哲郎ティーグ)
AFCが第一に奨励するのは、エアコンの温度を1度調整すること。夏は設定温度を1度上げ冬は1度下げるだけで電気の消費量が10%抑えられる。目安としてエアコンの温度を夏は25度から27度に、冬は18度から21度に設定。エアコン使用中はすきま風などが入らないよう、しっかりと部屋を密封状態にする。
またエアコンの使用を抑えながら室内を快適な気温に保つことも可能。例えば昼間は太陽の当たる窓にカーテンを引き、日光を部屋に入れないことが効果的。夜には窓を開け、冷えた外気を室内に流し込むことでエネルギー消費を抑えるができる。
さらにシーリングファン(天井扇)を設置し、空気を家の中で循環させる。シーリングファンなどのいわゆる扇風機は、電気の消費量がエアコンの25分の1であるという。
▼水不足対策にシャワーは3分以内
日本では夏期になると節水が呼びかけられることが多いが、シャワーヘッドを節水用のものに変えるだけで20%水の消費を抑えることができる。これは1年で一人当たり10万リットルの節水になる。またお湯を沸かすためのエネルギー消費も抑えることになる。
なおシャワーの使用時間は3分以内に抑えるのが理想的だ。体を洗っている間は水を止めるなどの方法で実践が可能だ。
またオーストラリアでは一般家庭で消費される水の7割が庭の水まきに使われていることから、腐葉土や木くず、わらなどで植物を根覆いし、まいた水をすぐに蒸発させないように、と呼びかけている。水まきを早朝や夕方に行うことで、蒸発する水分の量を抑えることもできる。
▼日常的な気候変動への対策方法
AFCでは過去2年間にわたり、「グリーンホーム」という環境に優しい生活を奨励するプログラムを運営。夏期に効果的な上記の対策方法にくわえ、年間にわたって実行可能な次の生活方法を紹介している。
1)自家用車をできるだけ使用しない 徒歩や自転車で移動し、それが無理でも公共交通機関を利用する。1週間で10キロ自家用車の使用を抑えれば、温室効果ガスの排出を年間で6百キロ減らすことができる。また近くに住む数人が一つの車で通勤する「カープル」も効果的。運転をする際は、無駄な加速やブレーキを抑えることによって、温室効果ガスの排出を3割抑えることも可能だ。
2)無駄に飛行機を利用しない 航空機は二酸化炭素や窒素酸化物など公害をまき散らしている乗り物。シドニーからメルボルン(約1時間)の往復フライトを1回減らすだけで、温室効果ガスの排出を450キロ減らす計算になる。不必要な出張を減らしたり、飛行機を利用しない休暇を考慮することもできる。
3)赤い肉を食べる回数を減らす 食肉(特に赤い肉)の生産には家畜を育てるうえで多量の水が必要。週に1回、赤い肉150グラムを食べることを止めるだけで、年間に1万トンもの水の節約になるだけでなく、温室効果ガスの排出を300キロ減らすことにもなる。また、食べられる分だけを買うなど、残飯を減らすことでも環境に貢献することになる。
4)電化製品のスタンバイ状態で放っておかない 一般的なオーストラリアの家庭での電気消費量の約11%が、テレビやDVDなどの電気製品がスタンバイ状態になっている無駄な浪費が原因。テレビなどは主電源も切ることで、温室効果ガス排出を減らすことにも繋がる。また電気代も年間に100豪ドル(1万円強)ほど節約することができる。
メドーズ報道官は、「日常的に一市民ができることは効果的で、現世代が行動を起こすことで次世代へ繋がる」と強調している。
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