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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2007年09月18日19時25分掲載
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根津教諭の「君が代」拒否
<停職6ヶ月「出勤」日記・17>再発防止研修センターで抗議、ガードマンは元教師の指導主事
9月10日(月)
今日と13日は今春の「君が代」不起立2回(減給・停職)以上の人を対象に行う再発防止専門研修。私も抗議と激励に研修センターに行った。今日の支援者は7月に比べ少なく、30数名。やや淋しい。だからか、7月の時には都教委の指導主事(?)ら、にわか仕立てのガードマンは建物から出ては来ず、中からこちらを見ていたけれど、今日は敷地に一歩も足を踏み入れさせないよう、建物から出て敷地いっぱいに立っていた。押すか押されるか、力学の世界。
専門研修は受講させられる被処分者1人を都教委側4人が囲んで行う。圧力加えることが目的の、だから中身は一方的で、地方公務員法を読み上げるだけ、受講者の質問には答えない「研修」となる。私たちを囲い込もうとするのではなく、私たちの土俵に乗ってこない作戦だ。そんなことで私たちが転向することなどあろうはずがない。私たちは確信を持って着席しているのだから。そのことは都教委の役人たちだって認識しているはずだろうに、しかし、自身が上意下達の中で圧力を受け、圧力を加え続けてきて、また、私たちを説得する理を持ち合わせていないために、それ以外の方法を思いつかないのだろう。圧力にしか頼れないのだろう。
ガードマンをさせられている指導主事たちは、教員から上がっていった人たち。その人たちに、あなたの仕事の中身を問い返そう、と歩道にいる私たち、SさんやFさんは訴えた。
都教委は、午前中5人の被処分者を呼び出していたのに、5部屋の用意をしていなかったとかで、研修の開始が15分も遅れたそうだ。都教委は、受講者にきちんと謝罪をしたのだろうか?
9月12日(水)
南大沢学園養護学校へ。南大沢は先週に引き続き、今日も雨。雨だというのに今朝も早くから、いつもの八王子五中(夜間)の近藤さんに加え、近くにお住まいのSuさん、電車を乗り継いでのSeさんが来てくださった。
みんなで、生徒の登校を迎えた。顔見知りになった生徒や同僚となる人たちと気持ちのよい挨拶を交わす。道の両方向から登校してくるので、登校に私が気づかず、背後から「おはようございます」とさわやかな声をかけてもらって気づくこともある。今日はそれが多かった。握手をしていく生徒もいる。私をここの一員として認めてくれたということなのかな、とちょっとうれしい。
今日も1人のお母さんが少し離れたところから、私のプラカードを読まれ、立ち止まっていらした。「これ、私なんです」と声をかけると、近づいていらして、しばし語り合った。この方は、「戦争は絶対反対です。だから『君が代』で立ちません」とおっしゃったが、教職員に不起立処分があることはご存じなかった。びっくりされていた。新聞等で多少は知っていても、まさか、ここまでとは思われないのだろう。今学校で何が起こっているのか、それによって子どもたちがどうされるのか、知らせていかなくては。
鶴川からここに異動をさせられた3月終わり、これまでの異動時と同じように、資料や教材を運び込んだ。その中に停職中の今使いたいものが出てきたり、あるいは、この学校で使わないだろう物もありそうなので、それらを来週にでも自宅に持ち帰ろうかと思い、校長に申し出たところ、校長は今回も即断・即答はしない。「あとで返事します」と。
荷物を搬出する10数分、学校の敷地に入るのを許可するだけのことなのに。私のことになると、「校長の判断」は許されないのか?「君が代」にかかわる職務命令も校長の人事構想に合わない教員を異動させる時も常に、それは「校長の判断」であって、「都教委が校長に指示命令を出しているのではない」と都教委は言っているのにだ。都教委にお伺いを立てたのだろうか、それとも協議をしたのだろうか?午後、副校長の一人を伴って、「許可」との回答を告げに来た。
今日の訪問者は全部で6人。
夜は、町田の戦争を語り継ぐ会の講演会に参加。安倍退陣を知った。安倍サン一人じゃなく、この人を選んだ現政権の自民・公明党が責任を取り、政権の座から離れるのが筋だろう。
9月13日(木)
鶴川二中へ。先週は台風だったので、今日が2学期始めての「出勤」。
今朝もいつものグループは、ずっと手前から手を振って存在を知らせてくれた。「がんばって!応援してるよ」―「ありがとう。あなたたちも元気でがんばってきて!」。相変わらず無視の態度をとり続ける生徒が多い中で、こんな一言が私に元気をくれる。
学区のKiさん、6月に西東京の公民館講座で私が話しをしたときに参加され、直接には今日が初対面のKuさん、「君が代」再雇用解雇裁判原告のMさんが来てくださった。Mさんも、処分をされたことによって、必然的に自己としっかり向き合い、生き方を問い続けることになった。そういう意味で、今とっても幸せ、とおっしゃる。全く同感だ。
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