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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2008年04月13日21時36分掲載
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山は泣いている
26・日本山岳会が「山の環境ネットワーク」を立ち上げ 山川陽一
第7章 わたしたちの活動・1
▽今やらなければならないこと
ゴミ、トイレ、高山植物の盗掘や踏み荒らし、登山道の荒廃・・・。登山者、入山者に起因する山の環境問題が社会問題化している。入山のアクセスが良くなり、有名山に大挙して登山者や観光客が押し寄せることによって引き起こされる環境破壊はすさまじいものがある。大半の登山者は、まさか自らが環境破壊の片棒を担いでいるとは考えてもみないのだが、時に自分のついたストックの穴ひとつが高山植物を傷つけ、自分の踏みあとひとつが登山道の荒廃につながっているのだということも自覚する必要がある。
ゴミについては、登山者のマナーが向上し、持ち帰りが徹底して、最近はほとんど登山道でのポイ捨ては見かけなくなっている。いま問題になっているのは山小屋で排出されるゴミ、とりわけ生ゴミの処理の問題だと言われている。都会のようにゴミの回収と処理のシステムが確立されていない中で、ヘリによる運び下ろしや現地での焼却炉による処理が行われているが、こんなことは山小屋の問題で登山者に関係ないことと言って片付けられる問題ではない。
それ以上に大変なのがトイレ問題で、どこの山でも大問題である。北海道の大雪の山々や美瑛などのひどい話を聞くにつけ、この問題の解決策を持たないまま問題の山域に入るのは罪悪であるとさえ思えてくる。
高山に限ったことではないが、植物観察会などで希少植物のある現場に案内して、翌日行ってみたら採られてなくなっていたなどという話は枚挙に暇がない。販売目的だと考えられる高山植物の盗掘もあとを絶たない。これとて登山者には無関係だと言い切れるものではない。買い手がいなければこんなこともおきないのだと考えれば、盗掘者だけを問題にしても解決にはならない。まずは、山を愛し植物を愛する人は、園芸種以外の山野草を買う行為をやめる必要があるだろう。山にあってこそ美しいのに、愚かなことである。
全国各地の有名山では登山道の荒廃や裸地化が著しい。せっかくお金をかけて造作した木製ステップのある立派な道を避けて、その両側に幾重もの自然発生道ができてしまっているのもよく見かける光景である。登山経験がある人が道作りをすればこんな歩きにくい道は作らないのにと思うのだが。
これらの問題の根底に横たわっているのは、山の過剰利用の問題である。それをどうするかが最大の問題なのだが、簡単に解決することではないから、同時進行的に対症療法的解決を図っていかねばならない。
いま、わたしたち日本山岳会の自然保護委員会は、登山者自らが責任の一端を担うべきこれらの諸問題について、本気で取り組もうと考えている。北海道から、沖縄、九州、小笠原にいたるまで、これらの問題に関心のある全国の日本山岳会員だれでもが参加可能な新しい組織「山の環境ネットワーク」を立ち上げて活動を始める。(つづく)
(注〉「山の環境ネットワーク」のくわしい情報は、日本山岳会自然保護委員会のホームページをご覧ください。
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日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
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スギ人工林。五日市養沢。





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