6月30日、日本初の市民メディアセンターが札幌市内3箇所にオープンした。G8サミット終了までの約10日間、国内外の市民メディア関係者らが訪れ、情報発信やイベント、NGOなどの記者会見に利用される。この日、すでに札幌入りしていた市民メディア記者や関係者は、機材のセッティングを行ったり、パソコンで作業するなど、活動を開始した。今後、世界および全国各地の市民メディア関係者が一堂に介し、市民の視点で取材した情報をここから発信する。これら3箇所の市民メディアセンターは、一般市民の声を伝える拠点として、G8サミットで大きな役割を果たすと思われる。(木村嘉代子)
市民メディアセンターの設置は、昨年秋より進められていた。これまで日本にこうした施設が作られたことはなく、今回がはじめての試み。前例がないだけに、実現までにはさまざまな困難があったそうで、行政との交渉などに時間を要したが、無事3つの会場を確保するにいたった。 これらの施設はいずれもブロードバンド環境を備え、事前登録すれば、インターネットに自由にアクセスできる。文字、ビデオ、ラジオといったメディア活動に必要な端末用のデスクなども使用可能だ。
また、通訳ができるスタッフを常時おいたり、ビーガン(完全菜食主義者)向けのメニューを用意するなど、外国人への対応もきめ細やか。
初日には、マスコミのTV中継も入り、市民メディアセンターへの注目がうかがわれた。 今回の市民メディアセンター開設は、日本の市民メディア発展という点でも、大いに意義があり、市民記者の活躍が期待される。
なお、施設の利用法や市民記者の利用登録については、G8市民メディアセンター札幌実行委員会http://imc-sapporo.blogspot.com/ 、またはG8メディアネットワーク http://g8medianetwork.org/ のサイトを参照。 記者会見の申し込みは、http://g8medianetwork.org/pressroom へ。
札幌市内の市民メディアセンターは以下の通り。 <市民メディアセンター北海道大学> 住所: 北海道札幌市北区北8西7 北海道大学クラーク会館2階 電話: 011−706−3209(7月2日〜9日) アクセス: JR札幌駅下車徒歩8分 開設期間: 6月30日〜7月11日 *7月6日(日)は休み 開設時間: 午前9時〜午後9時 使用用途: 記者会見会場・取材基地・カフェ・フリースペース 回線: 有線LAN、無線LAN 機材: 登録者用PC2台 使用条件: 記者会見の取材、フリースペースは自由に使用可、その他は事前登録が必要
<市民メディアセンター天神山> 住所: 札幌市豊平区平岸2条17丁目1−80旧札幌天神山国際ハウス 電話: 011−802−6831 ファクス: 011−802−6832 アクセス: 地下鉄南北線澄川駅下車徒歩10分 開設期間: 6月30日〜7月10日 フリースペースの開設時間: 午前9時〜午後7時 事前登録者の作業スペース: 24時間作業可能 使用用途: テクスト編集室・ラジオスタジオ・ビデオ編集室・ワークショップ、映画祭・記者会見(7月6日)・フリースペース 回線: 有線100Mbps、無線LAN54Mbps 機材: 登録者用PC2台 使用条件: 記者会見、フリースペースは自由に使用が可、その他は全て事前登録者のみ(団体登録での利用者のみが団体登録可能)
<市民メディアセンター西18丁目> 住所: 札幌市中央区北3条西17丁目 北海航測ビル2F 電話:011−807−7281 ファクス:011−807−7284 アクセス: 地下鉄東西線西18丁目駅下車10分 開設期間: 6月30日〜7月10日 開設時間: 24時間作業可能 使用用途: テクスト編集室、ビデオ編集室、ビデオスタジオ 回線: 有線100Mbps、無線LAN54Mbps 機材: 登録者用PC3台・ライブストリーミング・スタジオ 使用条件: 事前登録が必要
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