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   2008年08月01日21時34分掲載
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戦争を知らない世代へ
   平和憲法は何にも代えられない宝 平和のため勇気を持とう 中谷孝(元日本陸軍特務機関員)
    
   
    
     
      
        日本人を今と昔に分類する境界線は無いが、大きく日本が変わった昭和二十年の敗戦を境界と考えてよいだろう。
   老人が集まると昔は良かったと言う。戦争ばかりしていた時代の何処が良いのだろう。しかし、大正一桁生まれ私は戦争が懐かしい。今の日本にない何か大切なものがあった。自然の風物、質素な生活、そして巷の人情であろうか。
   敗戦によって天皇が神でなくなった。天皇制を云々するわけではないが、天皇が神でなかったら日清戦争に始る戦争の五十余年間、日本兵はあのように強くはなかったろう。小学一年生から注ぎ込まれた皇民思想が無かったら、日本兵はあのように命懸けで戦うことはなかったろう。
   今でこそ中国侵略の事実は明らかであるが、当時の日本国民には欧米の植民地略取を国家発展の必要悪と見る空気が強く、日本も発展の為には満州を植民地とすべきであり、更に日清・日露の戦争で多くの兵士が血を流した土地であるから、それに報いる為にも当然という大義名分を唱えていた。
   戦前日本は軍事行動を始め何事も“御稜威の下”(みいずのもと・・・天皇の威光により)という言葉で糊塗してきたが、敗戦により“御稜威”が消えて、国民は専ら自らの為、家族の為に行動する様になった。全体主義から個人主義への転換は激しく日本人は戸惑うばかりであった。同時に他人に対する思いやりも薄くなり世の中がギスギスしてきたように感じる。
   然し今戦前と戦後、どちらの日本が良いかと問われれば私は戦後と答えるだろう。勿論今の日本に問題は多い。心配なことも沢山ある。だが戦争をもうしないという日本人には大きな安心感がある。六年余り戦場を体験した私にとって平和憲法は何にも代えられない宝である。憲法に譲られた戦後六十年の平和の有難さは身に沁みている。心配なこともある。今日米安保体制が日本の平和を脅かしている。
   21世紀の世界に領土拡張の為に戦争を起こす国は無い。狙われる資源も無い日本を攻める国はない。石油もウランもなくて日本は幸いだ。更に一億国民を養う食料の自給率は40%にも満たない。そんな日本を攻撃する国はない。唯一の危険分子は日米安保態勢だけだ。日本の安全の為には他国の戦争に手を貸してはいけない。平和のための勇気を持とう。 
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