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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2008年09月27日00時02分掲載
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遺伝子組み換え/ゲノム編集
遺伝子組み換えテンサイがやってくる バイオ燃料ブームで米国で栽培はじまる 天笠啓祐
いまアメリカで、遺伝子組み換えテンサイの栽培が始まろうとしています。テンサイとは、ビートともサトウダイコンともいかれ、砂糖の原料になる作物です。日本には現在絞りかすが家畜のえさとして入っていますが、国内での栽培は阻止しなければなりません。テンサイは花粉が1キロ近くも飛び、周辺を遺伝子汚染する恐れがあるからです。(『消費者リポート』特約)
◆アメリカのお菓子は要注意
砂糖には、サトウキビから作られる甘藷糖と、テンサイから作られるテンサイ糖があります。甘藷紐の方が歴は負r九九、6〜7世紀頃には生産が始まったと見られています。 それに対してテンサイ糖の方は、19世紀に入ってから、ヨーロッパで生産が始まり、広がりました。サトウキビとは異なり、寒いところでも栽培できることが、ヨーロッパのような寒い地域で広がった理由です。
目本ては、砂糖の原料は主として沖縄と鹿児島でサトウキビが作られ、北海道でテンサイが作られています。しかし、生産量は少なく大半を輸入に頻っています。それでもアメリカ産テンサイを砂糖として輸入してはいません。食品としては輸入していないものの、砂糖の絞りかすを飼料用にシュガービート・パルプの形で輸入しています。また、最近ではアメリカ産のお菓子などをよく見かけるようになりましたが、その糖に使われる可能性があります。
◆バイオエタノール原料として
現在、日本で承認されている組み換えテンサイけ、パイエル・クロップサイエンス社とモンサント社のいずれも除草剤耐性テンサイてす。栽培が殆まるのは、このうちモンサント社のものです。この組み換えテンサイはかなり前に開発され、日本でも栽培試験が行われていました。
しかし、なぜこれまでアメリカで栽培が行われてこなかったかとというと、テンサイを原料とした砂糖の最大の輸出先ヨーロッパで組み換え作物への抵抗が大きく、売り込みが難しいからでした。ところがここにきて、バイオ燃料ブームが起きたことが、栽培に踏み切る要因となりました。
アメリカではいま、トウモロコシからバイオエタノールが作られています。しかし、サトウキビやテンサイなどの糖質系の作物は、トウモロコシなどの澱粉糸の作特に比べて効率よくエタノールを生産できるため、テンサイを燃料の原料にする動きが強まり、栽培に向かって良き殆めたのです。fs
◆テンサイは1キロ先の作物と交雑
テンサイガ日本で栽培されるとなると、北海道が狙われることになります。その北有道では、遺伝子組み換え作物栽培規制条例かあり、栽培する場合、周囲にある一般の農地との開に一定の隔離距離をとらなければいけません。その隔離距離が妥当なものである か否かを見るために、2006年度から3年開かけて、道では交雑試験を行なってきていますが、07年度の試験結果によると、テンサイは990m離れた場所で交雑が確認されました。
想像以上に花粉が飛散することから、距離をとるだけでけ隔離にけならないという見方が広がっています。
組み換えテンサイが栽培されると、周辺への汚染は催実に起きます。絶対に栽培させてはいけません。もちろん食品や飼料に用いることも拒否し圭しよう。
(科学ジャーナリスト、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン代表)
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