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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2010年02月04日06時38分掲載
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喜多幡佳秀のアジア&世界
ビルマ 、軍事独裁下で労働組合の地下ネットワークが拡大
ビルマにおける労働組合の権利の抑圧は、労働者を一層の貧困に追いやっている。経営者たちは従順な労働者を意のままに搾取している。その中でFTUB(ビルマ労働組合連合)の組合員たちは、国内で地下のネットワークを拡大しつつある.以下は ITUC(国際労働組合総連合)が刊行する「ユニオン・ビュー」誌ウェブ版第15号(09年10月)に掲載された「地下の労働組合が最初の成果を生む」と題するレポートの抄訳である。
ビルマにおける労働組合の権利の抑圧は、労働者を一層の貧困に追いやっている。経営者たちは従順な労働者を意のままに搾取している。その中でFTUB(ビルマ労働組合連合)の組合員たちは、国内で地下のネットワークを拡大しつつある。
「私は子どもの時から機織りの仕事をしてきましたが、年をとったので仕事が遅くなってきました。経営者は私に、紡織の仕事に代わるように言いました。紡織は床に座ってする仕事ですとキンさん(仮名)は言う。キンさん(70歳)はシャン州のインレー湖近くにある織物工場で働いている。「身寄りもないので、言われる通りにするしかありませんでした。1日わずか300チャット(Iチャットは約14円)の賃金です。朝9時から夕方5時まで働き、月に2回、宗教上の理由での休日があるだけです。血圧が高く、膝が痛いので仕事はつらいです。経営者は時々、治療費を払ってくれます」。
彼女が働く織物工場は観光地の近くにあり、彼女たちが作る織物は30〜40ドルで売られている。そのうち労働コストはわずか1〜2ドル、材料費もそれはどかからない。
主要都市の郊外に広がる工業地帯(農民の土地を強制収用して作られた工場地区も)でも、労働条件は変わらない。国際的労働基準や国内法を守るかどうかは経営者次第である。たとえば、ラングーンから自動車で1時問のところにあるシュエピターエ業団地では、病気で3日以上休むと解雇される工場もある一方で、病休や定休日の制度がある企業もある。……
FTUBは1991年に結成された。軍事政権はFTUBを[国家への脅威]であるとして禁止し、テロリスト組織」として分類した。そのためFTUBは地下活動を余儀なくされている。国内外で活動を続けており、国内では8つの主要産業でそれぞれ組合を組織 している。主に労働者に対して労働者の基本的権利や国際的労働基準、苦情を申し立てる方法などを知らせるための活動を行っている。また、強制労働や児童の兵士としての徴募についてILO等への申し立てを行っている。
農業労働者を組織化している組合員は次のように話している。「トレーーニングは個人宅で、こっそりと、5人から15〜20入ぐらいのグループで行っています。治安当局に見つからないようにです。06年から09年の間に合計で1千500人が参加しました」。他の産業部門も合わせると、数万人の労働者がこのようなトレーーニングを通じて労働者の権利について学んだ。
bFTUBはまた、3つのFMラジオ局を開設しており、そのうちのIつはラングーーンでも聴くことができる。軍政による捜索を逃れるために、放送用機材はいつでも移動できるようになっている。さらに、サイクロン被災地域への救援活動などを通じて連帯を呼びかけている。地域では、学校への支援を通じて、教員や親たちの意識を高める活動にも取り組んでいる。FTUB女性委員会はタイのビルマ国境地域で数度にわたって小さなセミナーーを組織してきた。
このような活動の成果として、08年には約60のストが行われ(その多くはトレーーニングに参加した労働者によって組織された)、多くの場合、一定の賃上げを獲得している。
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