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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2010年09月07日12時32分掲載
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政治
現在に対する見識と構想を(2)”政敵追い落とし”と「政治と金」 三上治
「小沢一郎議員を支援する会」というのがあり、僕は世話人の一人に名を連ねていて9月3日にちょっとしたシンポジウムをやった。これは検察審議会に対する疑念を検討し、質問状を出すために準備してきたのだが、民主党の代表選中ということもあって盛況だった。僕らはこの間の検察のありようを批判してきたが、今回の代表選挙でも依然として「政治とカネ」のことが問題になっているのでそのことをもう少し述べて置きたい。
「政治とカネ」の問題は政党や政治家の政治資金収得と支出の問題であるが、これには多くのケースがあり、それぞれに応じて具体的に語るべき事柄である。権力にあるものが機密費を使って政治工作をやる場合から、権力を利用して政治資金の収得をする場合がある。これは政治倫理に反する行為であり、贈収賄などに該当する行為になる。
今、問題にされているのは野党の政治家が政治資金規正法に関わる行為である。政治資金規正法に記載漏れがあったかどうかが問われている。これは政治家を逮捕や訴追するに値することか、政治倫理に反する行為かどうかである。僕は記載漏れのような形式犯は逮捕や訴追に値しないと思っているし、政治倫理に反するものとは思っていない。 ここには政治の中のカネのありようについて自分の見解や判断があるが、僕はそれ以上に政治権力の中枢にいる連中がこれを政敵の追い落としに使うことに批判的である。
かつて国策捜査と呼ばれる手法で小泉は鈴木宗男や田中真紀子、あるいは辻元清美などを追い込んだ。当時はまともな小泉や検察の批判はなかった。今回の小沢一郎の西松建設問題は厚労省の郵便事件とセットで麻生内閣が政敵攻撃として仕組んだものである。小沢一郎は「検察審議会」での処置がどう出ても逃げないで闘うと述べている。 これは検察の超権力的な動きを阻止するために必要なことである。僕らは元検事・三井環の検察裏金暴露を阻むために検察が演じた驚くべき行為を知っている。そして誰もこの権力(官僚)の横暴を防ぐことは出来てはいない。
僕は田中角栄がロッキード事件で裁判闘争を闘う意味がよく見えないところがあった。金権政治(巨悪政治)、綺麗な政治というイメージに疑念を抱いてもそれにまた囚われてもいたからである。今なら違う見方が出来る。マスメディアと官僚の側から流される金権政治批判が歴史的作られた政党政治批判であり欺瞞なく政治の中のカネの問題を解決する道を提起するものとは思っていない。代表選は政治的見識や政治構想の優劣で争われるべきだが、人気確保のためにこの問題を利用している側の政治手法が批判さるべきだ。
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