・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・アジア
・国際
・イスラエル/パレスチナ
・入管
・地域
・文化
・欧州
・農と食
・人権/反差別/司法
・市民活動
・検証・メディア
・核・原子力
・環境
・難民
・中東
・中国
・コラム
提携・契約メディア
・AIニュース


・司法
・マニラ新聞

・TUP速報



・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus

・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2025年03月30日
・2025年03月29日
・2025年03月28日
・2025年03月27日
・2025年03月26日
・2025年03月23日
・2025年03月22日
・2025年03月21日
・2025年03月19日
・2025年03月18日
|
|
2010年11月09日08時51分掲載
無料記事
印刷用
検証・メディア
ウィキリークスと尖閣ビデオ流出問題の間で
例の「尖閣ビデオ流出問題」の件である。数日前に、たまたま、グーグルで国際ニュースを見ていて、このトピックにぶち当たった。その時点では、「流出、けしからん」論が非常に強かった。驚いて、何か書こうと思ったが、一筋縄では行かない気がして、2−3日が過ぎた。今朝ぐらいまでに、すっかりいろいろな意見が出て、「流出でもいいじゃないか」「出たほうが良かった」という意見もぞくぞくと出るようになっていて、ほっとした。(ロンドン=小林恭子)
私が尖閣ビデオ流出問題を知ったとき、いわゆるウィキリークス的な話で、あまりにも似ている状況だ、と直感として思った。しかし、その反応は、少なくとも当初、日英の間で、あまりにも大きく違っていたように思う。(英国では、ウィキリークスの場合、「すごい!」「よくやった!」という好意的な反応があり、焦点はその後、リークの中味の議論に移る。)
ウィキリークスの話は、ジャーナリズムの面、軍事機密の面、ネットの常態化の面から、非常に大きなトピックであろう。アメリカ(だけ)の話でなく、日本も関係している(ネットでみんながつながっている)、ネット上の情報をどうするかの話でもある。尖閣ビデオ流出問題での日本のいろいろな人のあわて方(?)をみると、やっぱりというか、そういう状況を想定してなかったのだろうか。
・・・という過去の話は良いとしても、今、本当に、ドンドン、ネットで情報が「勝手に」出る状況になっている。
その「勝手に」出る状況は、1つの、新たな「リークを元にしたジャーナリズム」になっているのではないかと思う。前からもリークを元にしたジャーナリズムはあったのだろうけど、ネットの出現で、誰でもが、「そのまま」出せるようになったわけだから、そういう意味で、新しい感じがする。
「勝手に出る」ことが常態になった時、いろいろ、不都合なことや恥をかくことはたくさんあるだろうと思う。例えば、「国の沽券」とかは、吹っ飛ぶのかもしれない。
「あえて、勝手に(許可を得ずに)出す」ジャーナリズムが、国民の了解・支持を得られるのは、公益がある場合だろうと思う。(その公益があるかないかは、情報を出す人が決める、そして情報を得た人が、判断する。)
・・・っていうのは、私の持論というわけではなく、ウィキリークスに代表される、権力に挑戦するジャーナリズム・あるいは行動の理由付けに使われている。
それと、尖閣ビデオ流出問題やウィキリークスをちょっと脇において、「当局」というか、政府というか、いわゆる「お上」と、どういう関係を持つか、という点も気になる。
「当局」が気に入らないこと、憤慨すること、恥ずかしく思うことをあえてする=ジャーナリズムの使命・・というのが、きれいごとかもしれないが、英国のジャーナリズムの基本的態度だと思う。(きれいごとばかり言っているようで、恐縮ですが。)
(軍事機密をどうするのか?という問いもあるだろう。軍事に限らず、「機密」は今、常に破られる・暴露される時代になっているのだと思うー英国にいると、そう思う。もちろん、今回のビデオが本当に「機密」に足りえたのかという議論もあるだろうと思う。)(「英国メディア・ウオッチ」より)
|
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|





|