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2011年03月20日20時36分掲載
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東日本大震災
【避難地で】2000人が避難しているさいたま新都心スーパーアリーナ
埼玉県が、さいたま新都心にあるスーパーアリーナを避難所に開放したことで、各地から避難する人たちが訪れています。 昨日の朝の段階では、800人程度の避難者でしたが、昨日午後から夕方にかけて双葉町の人たち約1200人が、バス40台で避難してきました。
昨日、訪れた際は、アリーナ内は、まだガラガラで被災者のみなさんは、割にゆったりとしたスペースを確保しているようでした。でも、今朝行ったら、もう、そこらじゅうに被災者がいて、上の階に行くほど廊下が狭くなっているのですが、その狭い廊下にもぎっしりと毛布を敷き詰めて寝起きされていました。
最初は、食事は自力でまかなうこととされていましたが、昨夜あたりから炊き出しや配給などが始まり、今朝はおにぎり、パンなどの主食の他に、豚汁や卵焼き、ちょっとしたお総菜などもあり、好みに応じてチョイスできるシステムになっていました。 入口では湯茶のサービスもあり、インスタントながらコーヒーも飲めるコーナーがつくられていました。
私は、2人で一組になって、被災者からの聞き取り作業に従事しました。これは、避難所に来られている方々の実情を把握するためのもので、お名前や人数、性別、年齢といった基本情報の他に、困っていること、たとえば病気に有無、介護・介助の必要性、アレルギーの有無などをはじめ、学校のこと、保育のこと、デイケアのこと、お金のこと、健康保険のことなどなど、をお聞きし、相談が必要な方には、弁護士や司法書士、社会福祉士、医師、看護師などと「つなげる」作業をおこないます。
幸い、スーパーアリーナは暖房が効いていて、この点ではそれまでの避難所が寒かったことを考えると、みなさん本当に喜んでおられました。しかし、2000 人を超える人々が一気に集中したことで、きめ細かな手立てができず、2階、3階あたりにいる人はまだしも、5階の、それも端の方にいる人(ある意味一番遅くに避難してこられた方々)のところでは、かなりの情報過疎になっている傾向が見られました。情報ボード、メッセージボードは、どうしても入口受付付近に集中するものですから。
それにしても、ボランティアと一括して総称していますが、その中味はじつにさまざまで、中国語の通訳をおこなう方、マッサージをおこなう方、手紙などの代筆をおこなう方を目にしました。 地元の方々はコインランドリーはどこ、下着はどこで買える、メガネを調整したい、お風呂に入りたいという様々な声に応えるための手立てをしいていました。 保育士さんたちのグループは、小さなお子さんたちのために絵本を読んであげたり、屋外のひろばに遊びのコーナーを設けて遊ばせたり、お年寄りに寄り添っていっしょに散歩をしてあげるボランティアさんもいました。
私たちの聞き取り活動では、双葉町からの避難者が多かったせいか、原発やその関連のところで働いていた方が結構いて、みなさん一様に、ずっと原発は安全なものだと信じて疑わなかったといっていました。が、今回のことでイヤというほど怖さを味わったようです。小さなお子さんをお持ちの方は、「この子は被曝させたくない」と口々にいい、アリーナでもスクリーニングをしてほしいといっていました。
肉親や身内の方をなくされた方も多く、そのことに話がおよぶとみなさん急に押し黙り、「今朝、捜索願いを出した」「無事でいてほしい」「子どもがお父さんは?と聞くのでつらい」などと話してくれました。 とはいえ、現時点では県がスーパーアリーナを避難民に開放するのは3月31日までとのことです。それまでのあいだに次の落ち着き先を探せというわけです。
それはいくらなんでも無理でしょう! ということで、弁護士さんや司法書士さんらを先頭に、期間延長と、県として仮設住宅を建てるとか、統廃合で廃止になった高校の校舎などを転用するなど、住まいの確保に責任を持たせるための交渉も始まっています。
とりあえず、なぐりがきです。
ふたつばし
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