脱原発市民のひろば・ぽぽ舎から3つの情報(東京電力へ抗議デモ、ドイツで25万人の、反原発デモ、2009年国の審議会の指摘を無視した東電の誤り)をお送りします。
◆ 地震と原発事故情報 その25 ◆
1.東京電力へ抗議デモ 1200人・カンパ42万円 若者たちも300人で東電前行動が活況
・ 3月27日(日)「再処理とめたい!首都圏市民のつどい」(たんぽぽ舎も加わり、反原発のいくつかの市民団体で構成しているネットワーク)主催で恒例の銀座デモが行われた。
・ 20人のデモ申請に1200人が参加、銀座を通り、東京電力前を通り、福島原発放射能事故に抗議するぞ、もう原発はいらない、やめよう!と訴えました。たんぽぽ舎もノボリ旗、横断幕8枚を持って行進しました。横断幕の内容の一部を紹介します。
☆ 『原発は「安全だ」と反対の声を無視してきた東電・政府は、水道水・野菜汚染の責任をとれ!』 ☆ 『地震・余震が心配だ 稼働中原発27基を停止せよ!』 ☆ 『東電と政府は責任を取れ 原発はいらない!』 ☆ 『浜岡原発を停止せよ!地震エネルギーが増加中 原発が危ない!』
・ デモ解散地の日比谷公園で1時間余の集会が開かれました。主な発言者―大賀さん、たんぽぽ舎、福島老朽原発をとめよう会、園良太さん(東電前行動)、ふぇみん、布施清瀬市市議(反原発自治体議員連盟(準)共同代表、ストップ原発&再処理・意見広告の会、プルトニウムなんていらないよ東京、原発・核燃とめよう会、チェルノブイリ子ども基金、日消連、斉藤みち子さん、映像ドキュメントの荒川さん、司会:柳田(たんぽぽ舎) ・ 園さんを中心とする東電前行動を続けて来た若者は集会終了後に東電へ戻り、東電抗議を続けました。約300人が参加し、活況の中20数人が発言しました。 ・ フランス国営テレビがたんぽぽ舎を前日から取材していて、その続きで3.27デモのたんぽぽ舎参加者を取材していました。翌日28(日)朝のNHKのBSでは3.27のデモの様子をドイツテレビで放送した写真が何枚ものっていました。
2.ドイツで25万人の反原発デモ 福島の事故は原発をやめろと警告している ・ 3月27日(日)の東京電力抗議デモの後、外国人記者から教えられた。3月26日ドイツでデモがあり、25万人が参加した。(うちベルリンでは5万人とか) ・ デモの帰途、東京新聞を買って読んだ。10万人以上のデモという。その要旨を紹介します。
ドイツの主要都市で26日、反原発デモが行われた。首都ベルリンなどで約10万人が参加。東日本大震災に伴う福島第一原発事故を受け、稼働中の原子炉17基の延命を凍結して再検討を進める(嵐を一時的にかわそうとする)メルケル政権へ反原発の大デモが圧力を強めた。デモでは「福島の事故はわれわれに原発をやめろと警告している。」のスローガンが掲げられた。 ・ 原発の延命「凍結」は原発の安全性優先からの判断ではなく、「選挙対策として」反原発派の攻勢をかわして選挙をしのごう、嵐をやり過ごそうとするメルケルなど保守派の策謀とみられる。 ・ 28日(月)朝と昼のテレビで反原発を主目的とするドイツ緑の党が福島原発事故を受けて、反原発を更に強めて得票。保守党が戦後一貫して政権を握ってきた州の選挙で大躍進(=24.2%)を得た。日本でも4月自治体選挙でドイツに続こう。
3.2009年国の審議会の指摘を無視した東電の誤り。過去に大津波あり。「想定外」とするのは東電の言い訳に過ぎない ・3月27日の毎日新聞に又一つ東京電力のウソが暴露された。「想定外」説で放射能大惨事の発生責任から逃れようとする策謀が砕かれる証言が載っている。その要旨を紹介します。
・ 東京電力福島第一原発大惨事の原因となった大津波を伴う巨大地震について、2009年の国の審議会で約1100年前に起きた地震の解析から「再来の可能性」を指摘されていたにもかかわらず、東京電力が対策を怠っていたことがわかった。東電は「想定外の津波」との釈明を繰り返しているが、本当は審議会の指摘(過去に大津波があった)を東電がないがしろにしたことが大惨事という結果を招いた。
・ 2009年6月、国の原発耐震指針改訂の時、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の岡村行信活断層研究センター長が869年に発生したマグニチュード8以上と見られる「貞観地震」を取り上げ「非常にでかい地震が来ている」と東電が考慮していない理由を問いただした。東電は「まだ十分な情報がない」と無視した。昔の記録でも海岸線から数キロ内陸まで浸水したことが判明。同規模の津波は450〜800年程度で繰り返し起きたもよう。
・ 東京電力のこれまでの対応に対し、岡村センター長は「原発であれば、どんなリスクも当然考慮すべきだ。あれだけ指摘したにもかかわらず東電からは新たな調査結果は出て来なかった。「想定外とするのは言い訳に過ぎない。もっと真剣に検討してほしかった。」と話す。
・ 東京電力の人災を私たちは追及しよう。二度と原発大事故を起こさないためにも。
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